鬼岩(おにいわ)公園は、岐阜県の瑞浪市と御嵩(みたけ)町の境にある景勝地。花崗岩(かこうがん)が浸食されてできた巨岩や奇石が岩山の沢に沿って続いていて、その巨岩の間を散策できるのがユニークな観光スポットです。特に、山頂付近にせり出している巨大な蓮華岩(れんげいわ)からの眺めは一見の価値あり。蓮華岩まで登るのは少々疲れますが、いまの時期なら大汗をかかずに散策できるし、鬼岩公園自体、R21沿いにあって簡単にアクセスできるスポットなので、秋から冬のツーリングの目的地としてオススメです。
名古屋からなら、まずはR19で春日井市から岐阜県の多治見市を抜け、土岐市へ。土岐市に入って5kmほど進んで大富交差点で左折するとR21。あとはそのままR21を6.5kmほど北上すれば、鬼岩公園の駐車場でもある鬼岩ドライブインに到着。バイクはここに停め、歩道橋でR21を横切り、さらに300mほど歩いて鬼岩公園の登山口へ。ここから高低差が110mほどある散策路を登り、頂上付近の蓮華岩からの眺望をチェック。下山して、昼食はレストランおにいわで松茸ごはんランチなど。片道約45kmのコース。
R19〜R21で鬼岩公園へ
アクセスはR19を使えば簡単。R19で土岐市まで進んだらR21に左折して、中央自動車道の土岐ICの横を抜けて北上。この辺りのR21は豪快な登りのS字コーナーが続いていてバイクで走るのが楽しいです。道の駅 志野・織部も通り過ぎ、さらに2kmほど進めばもう鬼岩公園に到着。左手に鬼岩ドライブインがあるのでバイクはここに。ちなみに、この鬼岩ドライブインは毎年1月2日に「旧車ツーリング愛好家の集い in 鬼岩公園」が行われる場所で、地元の旧車ファンにはお馴染みの場所です。
巨岩奇岩が続く散策路
鬼岩ドライブインから300mほど歩くと鬼岩公園の登り口。鬼岩公園は、飛騨木曽川国定公園の一部になっていて、国の名勝および天然記念物にも指定されています。昔は巨岩の下にできた200mほどの空洞を進む岩穴くぐりができましたが、現在はあまりにも危険ということで進入禁止。年に2日間の特別なイベント日(2019年は11/16・17)しか岩穴くぐりはできません。とはいえ、地上の散策路だけでもスリルいっぱい。ワクワクする冒険気分が味わえるのでライダーもぜひ。普通のライディングシューズなら問題なく登って行けます。
蓮華岩からのシーンに感動
鬼岩の名は、1200年頃、関の太郎という鬼人がこの岩山に住みつき、街道を行きかう旅人や住民に悪さをしていた事から名付けられたとか。散策路の途中には、そんな関の太郎が住んでいたという鬼ノ岩屋があります。恐る恐る中に入っていくと、闇の中で関の太郎の像が侵入者をギロリ。鬼ノ岩屋からさらにがんばって山を登っていくと、ほどなく山頂付近に到着します。そこには、驚くほど巨大な蓮華岩が展望台のようにせり出していて、その巨岩の上に登ると、目の前に地平線まで続く東濃の森が広がっています。
ここを立ち寄りポイントにして、さらに先へ
せっかくなのでもう一つのビュースポット、沢の対岸にある展望岩もチェック。ここまで散策すると足がガクガクしてきますが、展望岩からの眺望も素晴らしいので、がんばってトライ。下山したら、鬼岩ドライブインに戻り、敷地内にあるレストランおにいわで松茸ごはんランチなど。秋を堪能できる松茸ごはんランチなどが人気です。ちなみに、鬼岩公園は紅葉スポットとしても有名で、巨岩が紅葉で彩られる紅葉シーズンは特におすすめ。また、名古屋からあまりにも近いスポットなので、時間が余ったら、鬼岩公園からさらに東濃地区を巡るツーリングコースを設定してみてください。