「開田高原(かいだこうげん)」は、岐阜県と長野県の境にある御嶽山(おんたけさん)の東に広がる高原。その中を気持ちの良いワインディングロードが続いていて、ツーリングライダーに人気のスポットです。名物はここで生産されるそばや木曽馬、そしてなんといっても標高3,067mの雄大な御嶽山のシーン。高原自体も1,000m〜1,500mの標高でかなり涼しいので、「下界」が少々暑くてもしっかりとしたウエアで出掛けてみて下さい。
名古屋からなら、まずはR19で中津川を抜け、さらに寝覚めの床も越えて12kmほど進んだところにある木曽大橋交差点で左折、R361へ。このR361を12kmほど走って新地蔵トンネルを抜けると、そこが開田高原の入口。さっそく木曽馬の里で木曽馬と触れ合ったら、昼食はR361沿いにある有名店で名物のすんきそばなど。帰りはR361をそのまま御嶽山に向かって進み、開田高原を抜けたらR361から県道463へ移って、濁河温泉方面からR41の飛騨小坂に出ます。約320kmの日帰りコース。
流れの良いR361で開田高原入り
R19からR361に入ると、風が少しひんやりとしてきます。R361は信号もほとんど無いし、流れも良い道。また、追い越し可なので気持ちの良いペースで走って行けます。そして開田高原手前の新地蔵トンネルに入ると、内部の冷気に一瞬ブルルッ。薄着で出掛けると後悔するので注意して下さい。長さ1645mのトンネルを抜けるといよいよ開田高原。「ようこそ開田高原へ」という看板に迎えられて、さわやかな初秋の高原に到着です。道端に白樺やコスモスの花が続くR361をそのままラン。
木曽馬の里(きそうまのさと)で乗馬体験
3.5kmほど走ったら案内看板に従って左折、一旦R361を離れて木曽馬の里へ寄ってみます。木曽馬は日本に昔から飼われていた「日本在来馬」。いまでは希少な木曽馬がここで育てられているのです。道の途中に木曽馬の親子像があるので、まずは像と一緒に記念写真をパシャ。再びバイクに乗ったら先へと進み、木曽馬の里の無料駐車場に駐輪。入場も無料です。ここ木曽馬の里では柵の中にいる木曽馬に触ることが出来るのですが、おすすめは引き馬での馬乗体験(有料)。ライダーたるもの、一生に一度くらい本物の馬に乗っておきたい!
九蔵峠は開田高原一のビュースポット
木曽馬と触れ合ったら、開田高原名物のそばで昼食を。高原内に何軒もそば処があるのでネットで検索してみて下さい。ライダー優遇の店もあります。今回はR361沿いにあるそば処で、暖かいすんきそば(1000円)をチョイス。すんきとは開田カブの茎の部分を乳酸菌発酵させた漬け物のこと。そばとすんきと汁が見事に調和して冬に最高ですが、いまの時期でも窓から流れ込む高原の冷気で、暖かいそばでもなかなかイケます。昼食が済んだら、さらにR361を先へ進み、九蔵峠(くぞうとうげ)で御嶽山を眺めながらしばし休憩。
せっかくなので、御嶽山をもっと近くで見られる場所へ
九蔵峠からR361をさらに進んで開田高原を抜けたら、県道463→435と進み、御嶽山の北の裾野に回ってみます。途中、白樺の林があったり、空に駆け上るようなワインディングロードがあったりと、気持ちの良いコース。そして県道435沿いのチャオ御岳スノーリゾートの駐車場で休憩。ここは御嶽山がぐっと近くで見れるスポット。御嶽山から雲が湧いているのもはっきり見えたりします。帰りはそのまま県道435→441→437と進んでR41に出ます。ちなみに、R361を高山方面に走り抜けて、高山からR41で名古屋に戻るコースもライダーに人気です。