岐阜県白川村の白川郷(しらかわごう)は、1995年に富山県の五箇山とともに、白川郷・五箇山の合掌造り(がっしょうづくり)集落としてユネスコの世界遺産に登録された場所で、人気の観光スポットとなっています。最近では海外からもたくさんの観光客がやってくるこの世界遺産に、気軽に日帰り観光出来るこの地方のライダーはラッキー! 時間があまり取れなくても、東海北陸自動車道を使えばすぐそばの白川郷ICまで一気に行けたりします。秋のツーリングの目的地にぜひ!
名古屋からなら、まずはR22からそのままR156に入って、郡上八幡、白鳥、ひるがの高原を抜けて北上。そして荘川の牧戸交差点で突き当たったら左折してさらにR156で北へ走ります。御母衣(みぼろ)ダムを過ぎ、16kmほど進めば白川郷に到着。バイクをせせらぎ公園駐車場に停めたら、であい橋を渡って合掌造りの集落へ。せっかくなので、集落全体を見下ろせる荻町城跡展望台へも行ってみます。帰りは東海北陸自動車道の白川郷ICから一気に名古屋へ。往復約300kmのコース。
分かりやすい一本道のR156で北上
白川郷へはR156を使って一本道で行けるので初めてでも迷わないです。R156は信号も少なく、流れも良いのでストレス無し。荘川の牧戸交差点で突き当たったら左折、そしてR156沿いの旧遠山家民俗館を過ぎれば、やがて目印になる「白川郷合掌造り集落」の看板が見えてきます。バイクは村営のせせらぎ公園駐車場へ。駐車場代200円です。裏技としては、集落の北の山の上にある荻町城跡展望台の無料駐車場に停める手もアリ。ここから歩いて15分くらいで集落に下りて行けます。
であい橋を渡って、いよいよ世界遺産の中へ
せせらぎ公園駐車場にバイクを停めたら、であい橋を渡って合掌造り集落へ。今の時期、平日でも何台もの大型バスでやってきた観光客で賑やか。日本語に混じって、中国語、英語、ドイツ語、韓国語etc、様々な言葉が聞こえてきます。最近では半分くらいが外国人という時もありますが、それも世界遺産らしい感じ。集落のメインストリートを横切って奥へと進んで行くと、江戸時代にタイムスリップしたような合掌造りの民家があちこちに・・・。まるで映画のセットのようですが、今も実際に人が住んで生活しているところがすごい。それも世界遺産の中ですから・・・。
合掌造りの民家を見て回る
集落内の道は基本的に朝9時〜夕方4時まで車両通行禁止。なので、観光客は徒歩であちこち観て回るわけですが、狭い範囲に合掌造りの民家が集中しているので、そんなに苦になりません。また、数軒の合掌造り民家が有料(300円)で内部を公開しているので、後学のために中に入ってみるのも面白いです。昼食も集落の中の食事処で。合掌造りの喫茶店があったり、手打ちそばの店や、ほうば味噌焼きなどの郷土料理を味わえる食事処がいろいろあるのでネットで調べてみて下さい。
秋の白川郷はやっぱり良い雰囲気
いまは稲刈りも済んで、あぜ道にススキの穂やコスモスが揺れている時期。しっとりとした秋の風情に合掌造りの民家がとても絵になります。そんな集落内をひと通り散策したら、北側の山の上にある荻町城跡展望台までテクテク。この展望台からの風景は、白川郷の定番の絵なので、ぜひ押さえておきたいところ。バイクに乗って、R156→R360で登って行ってもOKです。ちなみに、朝9時前なら集落内の道路をフツーに通行出来るので、合掌造りの民家の前で愛車と一緒に記念写真をパシャ、なんてのもOK。そんな早い時間に到着したいなら、行きに東海北陸自動車道を使うのが便利で楽です。