「犬山成田山(いぬやまなりたさん)」は愛知県犬山市にある真言密教の寺院。千葉県成田市の成田山新勝寺の別院ですが、地元では交通安全のお寺としても知られ、クルマの交通安全祈願で訪れる参拝客も多いです。中にはバイクのお祓いや毎年交通安全のお守りをもらいにやってくるライダーもいて、ちょっとしたツーリングの目的地ともなっています。寒い時期でも近場なので問題ないし、石段を登って本堂まで進むと、犬山城や木曽川を展望する素晴らしい眺めが味わえます。
名古屋からなら通常はR41で北上して犬山市に向かうところ、あえてR19でいったん春日井市へ大回りしてアクセス。R19で春日井ICを越え、さらに6.5kmほど北上したところにある明智町北交差点で左折。そのまま入鹿池をかすめ、尾張小牧パークウェイに入って西進。終点まで走ったら官林交差点で左折して日本モンキーパーク入口方面へ。そして900mほど進んでサンパーク犬山前交差点で右折すれば、300mほどで犬山成田山の入口に到着。名古屋から約35kmのコース。
尾張小牧パークウェイ経由で犬山へ
犬山成田山はR41で北上するとすぐに到着してしまうので、いったんR19で春日井方面に回って、信号の無い尾張小牧パークウェイを走ってアクセス。R19の明智町北交差点で左折すればそのまま元・有料道路だった尾張小牧パークウェイに入れます。ちなみに手前にあった小牧東インター有料道路も2016年に無料化済み。入鹿池の脇を通って7.7kmの尾張小牧パークウェイに入ると信号もなく、ツーリング気分が盛り上がります。ただし、尾張小牧パークウェイは冬季、凍結による通行止めが多いので交通情報に注意を。
広々とした駐車場にバイクを停めて
近場なので、日が高くなってから出発してもあっと言う間に到着します。犬山成田山には600台分の無料駐車場があるので、停める場所には困らないはず。一番下の駐車場に入ると目の前には朱色の明王門がど〜ん。旧・レストランきらく前の駐車場にバイクを停めて明王門をバックに愛車をパシャ、というのがライダーの定番です。また、この上にも広い駐車場があるのでバイクのお祓いをお願いするライダーなどはこちらへ。ちなみに山の上の本堂裏にも駐車場があって、バイクやクルマでそこまで一気に登ることもできます。
交通安全のお寺として有名
実は犬山成田山というのは通称で、正式名は成田山名古屋別院大聖寺。千葉にある成田山新勝寺まで参拝するのが大変ということで、1953年にこの地に別院として創建されました。そして、1962年に自動車御祈祷所加持堂(現・自動車交通安全祈祷殿)が建てられ、人と車の交通安全祈願がスタート。その後、車のお祓いを受ける人がどんどん増えていき、いまでは交通安全のお寺としても知られるようになりました。バイクのお祓いももちろんOK(初穂料3,500円〜)。また、各種お守りも用意されています(800円)。バイクを停めたら、さっそく166段の石段を登って、山の上の本堂へ。
お参りのあとは絶景を堪能
ふうふう言いながら石段を登り切ったら、本堂前の常香炉の煙で身を清めてお参り。神社ではないので柏手は打たず、静かに両手を合わせ、ご利益祈願などをお願いします。お参りを終えて振り返ってみると、目の前には名古屋方面の平野が明るく広がっていて開放感いっぱい。ここはかなりの高台で、周囲を見渡す展望台のようになっているのです。また、本堂裏にある新生大仏からの眺めもオススメで、木曽川や犬山城のある美しい風景は一見の価値アリ。犬山成田山は交通安全祈願だけでなく、この眺めを目当てに訪れてもいい場所です。