すっかり寒くなって遠出をする気力の無くなったライダーにオススメなのが、近場で気楽に行ける観光スポットの「恵那峡(えなきょう)」。恵那峡は名古屋から近すぎて、ツーリングの通過点といったイメージですが、実際に行ってみると見どころがいっぱいだし、周辺にツーリング向けの道路がたくさんあって、ここを旅の目的地にしても十分なのです。なにより、早めに帰って来られる距離なので、寒くても出かけようという気にさせてくれるのがグッド。紅葉もピークを迎えた恵那峡へ、さあ、あなたも!
名古屋からなら、まずはR153で稲武町交差点まで走り、そこからR257で北上。阿木川ダムの脇を通り、R19を突っ切って恵那市街地に入ったら大井町交差点で右折。あとは恵那峡の案内看板に従って進めばOK。恵那峡の無料駐輪場にバイクを停めたら、恵那峡のさざなみ公園内を散策。そのあと、バイクで恵那川上屋に寄って休憩。さらに木曽川を渡り、対岸にある恵那峡展望台もチェック。帰りは大井ダムを見学してから、R418で南下するというコースです。往復約250km。
大井ダム湖とその周辺が恵那峡
恵那峡は、大井ダムによって木曽川がせき止められたことで生まれた名勝。10km以上に渡って奇岩・絶壁がダム湖の両岸にそびえ、秋の紅葉や春の桜の時期は特に美しいシーンが楽しめます。中央自動車道を使うとあっという間に着いてしまうので、R153、R257経由の下道でアクセス。これらは信号がほとんど無い道で、しかも適度にワインディングスポットもあるのでバイク向きです。路肩の木々も紅葉が始まっていてきれい。ただ、近場でもずっと走っていると身体が冷え切るので防寒対策はしっかりと。
近くにこんな観光スポットがあったなんて
恵那峡には無料の駐輪場があるので係員の指示に従ってバイクを停めたら、土産物屋の前を通ってさざなみ公園へ。北の端にある弁天像のある島まで歩いて行けます。対岸に見えるのは恵那峡ワンダーランドの観覧車。隣の山肌に見える紅岩や、木曽川に架かる赤い恵那峡大橋もいい感じ。紅葉のピークを過ぎても美しい場所なので一見の価値ありです。ちなみに、時間に余裕があればウォータージェット船で30分ほどの観光クルーズ(1280円)を体験するっていうのも思い出に残るイベント。
恵那峡展望台からのシーンもオススメ
いったん恵那峡を離れ、恵那峡大橋を渡って対岸に渡り、橋のたもとにある無料の恵那峡展望台から恵那峡を眺めてみます。途中、恵那川上屋の本社恵那峡店の前を通るので、ここで栗スイーツ休憩。知る人ぞ知る巨大モンブラン、栗一筋(1080円)を味わってみます。サクサクの焼きメレンゲに栗きんとんのモンブラン生地がたっぷり絞ってあって美味。季節限定で2月末まで販売されています。恵那峡展望台では、大岩に上がって恵那峡を一望。恵那峡大橋の下をウォータージェット船がくぐって行くシーンを眺めながら、ちょっとのんびりしてみます。
大井ダムも見学して、さあ帰ろう
恵那峡展望台を出たら、そのまま木曽川下流方向に進み、恵那峡を生み出した大井ダムまで行ってみます。東雲橋(しののめばし)近くに無料駐車場あり。大井ダムは日本初の発電用ダムとしても有名で、ダムの高さは約50m、迫力あります。下流方向を見ると新しく出来た東雲大橋がそびえていますが、その下をくぐって木曽川右岸の県道を進み、7kmほど下流の武並橋を渡ってR418で南下。これでR363に突き当たるまで進みます。この辺りには道の駅、らっせぃみさと そばの郷や、おばあちゃん市・山岡などがあってツーリングライダーにはおなじみの地区。好みのコースを選んで名古屋に帰ってみて下さい。