御前崎(おまえざき)は、静岡県御前崎市にある静岡県最南端の岬。東に駿河湾、南に遠州灘を臨み、突き出た岬の丘には御前崎のシンボルである御前崎灯台が立っています。そこに続く御前崎サンロードは、太平洋の広大なシーンを眺めながら走れる道で、ライダーなら一度は走っておきたいスポット。日本で登れる灯台16基のひとつ、御前崎灯台からの眺めも必見です。下道だけで日帰りすると時間がかかり過ぎるので、東名高速道路で一気にどうぞ。
名古屋からなら、まずは東名高速道路で一気に静岡県へ。浜名湖を越え、天竜川を渡って磐田ICで高速道路を降りたら、県道86、県道43を使って10kmほど南下。そしてR150に入ったら26kmほど東進して、上ノ原交差点で県道357に右折。あとはこの県道357(御前崎サンロード)で8kmほど進めば御前崎に到着。バイクをみさきの広場に停めて、御前崎灯台を見学。昼食なら、岬を回って御前崎海鮮なぶら市場でかつお料理など。片道約150kmの日帰りコース。
バイクが絵になる御前崎サンロード
東名高速を磐田ICで降りて、とにかく太平洋方向へ南下していけば、御前崎に向かうR150に出られます。R150は特に面白い道ではないですが、御前崎に近づくにつれ、海岸沿いに立つ巨大風車群の翼が見えてきたりして、海が近くにある気配でワクワク。そして上ノ原交差点から県道357へ入り、さらに御前崎に近づいていくと、岬の2.5kmほど手前でいきなり開放感いっぱいの風景の中に飛び出します。太平洋の白波が打ち寄せる御前崎の絵になるシーン。ここが御前崎サンロードです。
波音が響くみさきの広場に駐輪
御前崎サンロードを一気に走り抜けてもいいですが、途中、道沿いにある無料駐車場にバイクを停め、丘の階段を登って「潮騒の像」のある展望台をチェック。ここからいま走ってきた御前崎サンロードの美しい風景が見下ろせます。再びバイクに乗ったら、すぐに御前崎の先端に到着。バイクは無料のみさきの広場に停めてください。エンジンを切ると波の音が辺りに鳴り響いていて耳に心地イイ。お洒落なライダーは、駐車場の横にあるパシフィックカフェ御前崎で、太平洋を眺めながらランチ&カフェタイムを楽しんだりします。
御前埼灯台に登ってみる
駐車場の道向かいには、「静岡県最南端の岬」のモニュメントがあるので、ここで太平洋をバックにパシャ。定番の記念写真スポットです。そして同じく定番ですが、岬の丘の上に立つ御前崎灯台も観光。駐車場から階段で丘の上まで登っていくことができます。階段の途中には展望台「地球が丸く見えるん台」があるので、本当に水平線が丸く見えるか振り返って確認。階段を登り切ったら、300円を支払って灯台内部に入ります。螺旋階段を上がり、急なハシゴを登ってハッチをくぐったら、巨大なレンズの下を通って展望デッキへ。
大海原のシーンをたっぷりと
御前崎灯台の展望デッキから見る太平洋もまた素晴らしい眺め。障害物なしに水平線が綺麗に広がっていて見惚れてしまいます。現役の灯台に登れるなんていう機会は滅多にないし、御前崎に行ったら、ぜひ。灯台観光のあとは、バイクに乗って岬をぐるっと回り、御前崎海鮮なぶら市場に寄ってみます。カツオで有名な御前崎なので、昼食は市場内にある食事処・一本釣り日光丸で、藁焼きかつおたたき定食(1,050円)など。藁(わら)の炎で炙り上げたカツオが美味です。帰りはそのまま北に進み、R473を使って相良牧之原ICから東名高速道路に入るのがスムーズでしょう。