加茂広域農道(かもこういきのうどう)は、旧・東加茂郡(現在は豊田市)の山中を南北にはしる農道。途中、県道や国道をまたぎながら、延々30kmほど続くワインディングロードになっていて、バイクで走るのが楽しいルートです。地図では分かりにくい農道なので一般にはあまり知られていませんが、交通量が少なく、また、高原地帯を通っているため比較的涼しくて、夏のツーリングにもグッド。いまの時期、濃い緑に囲まれたコーナーを次々にクリアしていくのが快感です。
上記マップの青ライン部分が加茂広域農道。名古屋からなら、豊田市街を抜けR301でアクセス。そして羽布ダムから4kmほど西にある加茂広域農道の始点へ。ここから加茂広域農道を北上していくと、途中、いくつか分岐点が出てくるので、加茂広域農道の案内看板に注意して、迷わないように乗り継ぎ。R153を越え、さらに北へ加茂広域農道をたどって進むと、最後は県道366に突き当たって終点。そのまま県道366を北に進んで矢作ダム方面に抜けるというコース。
緑濃い中に続くコーナーにワクワク
点在する農村地域をつないで活性化させるために整備された加茂広域農道は、国道名や県道名が付いていない部分がほとんどの農道のため、地図上で見つけにくいのが難点。大雑把にいうと、羽布ダムのある三河湖と、矢作ダムのある奥矢作湖の間にあるので見当をつけて探してみてください。まずはR301から県道363へ進み、県道363沿いにある加茂広域農道の始点へ。分かりにくい入口ですが、一度覚えてしまえば大丈夫でしょう。序盤はもみじ街道と呼ばれる区間で、いまの時期は道の両側の青もみじが目に鮮やか。
案内看板を目印にどんどん北へ
加茂広域農道は、農道といっても対向二車線の良く整備された道で、路面も比較的きれい。そのうえ交通量が少なくて、ついペースが上がりがちなので、くれぐれも安全運転でどうぞ。また途中、県道や国道を乗り継ぐカタチで続いているので、分岐点で迷わないように注意を。たいていの分岐点には「加茂広域農道」の案内看板が設置されているのでそれを目印にして北上を続けます。中盤には、急勾配のヘアピンコーナーが連続する豪快なポイントも・・・。こういうところはツーリングペースで流していても十分楽しいです。
神越渓谷に寄ってみる
加茂広域農道の途中で食事をするなら、神越渓谷(かみこしけいこく)マス釣り場へ。加茂広域農道の始点から12kmほど北上したところで県道364に入り、そのまま県道364を東へ3kmほど走れば神越渓谷マス釣り場に到着します。ここは一年中、マス釣りが楽しめる施設ですが、食事のみでもOK。駐車場も無料。歯応えのあるニジマスの刺身や、さくさくのフライ、そしてほっこりと焼かれた塩焼きがセットになったマス定食(1700円)は、素材の新鮮さが感じられて一味違う美味さ。食す価値あり、です。
食事が済んだら、再び加茂広域農道を北へ
どんどん北に進んで、R153も越えると終盤。このR153から北の区間はあまりライダーは走らないようですが、加茂広域農道は矢作ダムの近くまで続いていて、最後まで走り切ると県道366に突き当たります。これで約30kmの加茂広域農道の完走。ちなみに、全区間で信号はひとつもないです。加茂広域農道をノンストップで走ると、もうグネグネ道はおなかいっぱい、という感じ。なお、終点からさらに県道366を北に進んで矢作ダム方面へ向かう場合、途中、工事で通行止めの箇所がありますが、少し迂回してちゃんと小渡交差点まで出られます。