通称、モネの池は岐阜県関市板取にある小さな貯水池。当初、名前もないただの池でしたが、2015年にSNSで「モネの池」として拡散され大ブレイク。今では観光バスが停まるほど有名になっています。透明度の高い池に植えられたスイレンや泳ぐ鯉の写真を撮ると、まるで印象派の画家・モネが描いた「睡蓮(すいれん)」のように写るというのがミソ。板取川に沿ったR256沿いにありますが、このルートは郡上八幡や白鳥へ向かうR156の回り道としても利用できるので、まずは午前中にモネの池に立ち寄って、そこからさらに郡上八幡方面へ北上するツーリングを考えるのがオススメです。
名古屋からなら、まずはR22→R156で関市に入り、小瀬6番町交差点で左折してR418へ。このR418を西へ12kmほど進んだら、美山大橋北交差点で右折してR256に入り、そのまま18kmほどR256を北上すればモネの池に到着。バイクを無料駐車場に停め、モネの池を見学したら、近くの喫茶店でモーニング。再びR256を北に走り、9kmほど先にあるそば処で昼食。そしてタラガトンネルをくぐってR256を東に進み、R156の相生交差点に出るというコースです。
板取川沿いの気持ちの良いワインディングロードで
美山大橋北交差点で右折してR256に入り、道の駅ラステンほらどを過ぎると、道はやがて板取川沿いを北上するワインディングロードになります。青白く輝いて見える板取川の流れは、普段見慣れている川の色とは全然違っていてびっくり。思わずバイクを道端に停めて見とれてしまいます。このR256は信号もほとんどない流れの良い道でライダーに人気。しばらくR256を進んで、道沿いに赤い屋根の喫茶店「風土や。」が見えたら、それが目印。道向かいにあじさい園の無料の駐車場があるのでバイクはここへ。駐輪したら、道を渡って80mほど先のモネの池まで歩いていきます。
ネーミングの良さでいちやく有名に
モネの池は、根道(ねみち)神社の参道脇にあるテニスコート1面より少し大きい程度の池。底が砂地になっていて、そこから伏流水が絶えず湧き出ているので透明度が抜群なのです。18年前に地元民がスイレンを植えたり、鯉を放したりした結果、一部の写真家が密かに注目する撮影スポットとなっていたのですが、2015年にモネの池としてブログやインスタ、ツイッターで紹介されると、そのネーミングの良さと、SNS映えする画像で瞬く間に全国に拡散。地元では単に根道神社の池と呼ばれていた名もない池が、いまではモネの池としてすっかり関市の人気観光スポットになっています。
誰が撮っても絵画のような写真に・・・
ゴーデンウイーク期間などはかなり混みますが、いまの時期はそこそこ。それでも平日でも観光バスが停まったりして午前中から賑わっています。中には三脚を立てて一眼レフカメラを構える人もいますが、スマホのカメラで十分。誰でも水中のスイレンの茎まではっきり見える美しい写真が撮れます。波紋や鯉の影が池底に映っているのもすごい。実はこの波紋が写真で撮ると筆のタッチのように見え、画像処理などをしなくても絵画のように写るのです。なので、肉眼や動画で見るより、動きが止まっている写真の方がずっと美しいというワケ。
午前中にモネの池に立ち寄って・・・
モネの池は天気が良い日はもちろん、陽が陰ってくると池の水が幻想的な青白い色に写って、それはそれできれい。気に入った写真が撮れたら、風土や。でモーニング。名物のじゃがいもドーナツ(110円)も美味しいです。再びバイクに乗ったらR256を北上し、9kmほど先にある水と緑のふる里 森の駅で昼食。人気の手打ちそばは生わさびを自分ですり下ろすのがユニークで、香り良い田舎蕎麦がイケます。ここからタラガトンネルをくぐって東に進めばR156に突き当たりますが、まだまだツーリングはこれから、という時間。このあと、郡上八幡方面など自分なりのツーリングコースを設定して楽しんでみてください。