鈴鹿スカイラインは、三重県の菰野(こもの)町から鈴鹿山脈を越えて、滋賀県の甲賀(こうか)市に通じるR477の一部区間。約19kmに渡って続く峠越えのワインディングロードになっていて、昔から走り屋のスポットとして有名なスカイラインです。かつては有料道路でしたが、1997年に無料開放。ちなみに、最近では過激な走りをするライダーもあまり見かけないので、気負わずにツーリングできるルートになっています。なお、毎年12月上旬から4月上旬まで冬期通行止め期間があるので注意してください。
名古屋からなら、まずは伊勢湾岸自動車道に入って西進。名二環とつながる飛島JCTを過ぎ、新名神高速道路となる四日市JCTも過ぎて、菰野(こもの)ICまで一気に。菰野ICで一般道に降りて、道なりに西へ3kmほど走るとR477に突き当たるので右折。ここからすでに鈴鹿スカイライン。ワインディングロードを駆け上がり、武平峠駐車場でトイレ休憩したら、滋賀県側へ。峠道を下り、スカイラインを抜けるとライダーハウスがあるので昼食。帰りは再び鈴鹿スカイラインを走って三重県側に戻るというコース。片道約60km。
高速道路で行けばすぐに到着
鈴鹿スカイラインへ行くのに、R1やR23などの一般道を使って行こうとすると、信号の多い四日市市を抜けるのにストレスと時間ばかりかかるので、この際、高速道路で一気に行くのがおすすめ。新名神の菰野ICを下りればすぐに鈴鹿スカイラインなので、名古屋からあっと言う間に到着します。高速代がもったいないというライダーは、木曽三川公園辺りから桑名市、いなべ市を抜け、R306経由で鈴鹿スカイラインを目指すのがスムーズ。ちなみに、鈴鹿スカイラインといっても鈴鹿市にあるわけではないです。
武平峠駐車場まで一気に駆け上がる
鈴鹿スカイラインに入ってしばらくすると、登り坂がどんどんきつくなってきます。道脇に無料の駐車場がいくつか出てきますが、季節のいい時期は御在所岳(ございしょだけ)に登るハイカーのクルマでいっぱい。道端を人が歩いていることも多いので注意してください。ただ、対向一車線のよく整備された道は車幅が広いのでラインの自由度はあります。また、三重県側のカーブの多くに減速帯があって突き上げがきついですが、グリップは悪くないので大丈夫です。三重県側後半にあるダイナミックなヘアピンカーブを抜け、武平峠(ぶへいとうげ)駐車場でトイレ休憩。
滋賀県側も急なつづら折りが続く
駐車場を出て、標高約800mの武平トンネルを抜ければ滋賀県。滋賀県側も高低差の大きいヘアピンカーブが続き、ライダー好みの道になっています。また、減速帯も三重県側より少なく、段差も低いので滋賀県側の方がイイ感じ。とはいえ、下りでスピードが出るのでくれぐれも安全運転でどうぞ。急坂のワインディングロードを抜け、野洲川(やすがわ)ダムの横を過ぎれば鈴鹿スカイラインの終点です。600mほど進むと交差点が出てくるのでここで右折して県道9に出たら、すぐ近くにあるライダーハウス神戸(かんべ)で昼食など・・・。
帰りは鈴鹿スカイラインを滋賀県側から
簡易宿泊所であるライダーハウス神戸ですが、鹿、猪など近くで獲れる食材を生かしたジビエ料理も評判。鹿ステーキ定食(1900円)などは、火を通し過ぎず柔らかに仕上げた鹿肉が美味いです。そのほかライダー定食(850円)などもアリ。昼食が済んだら、せっかくなので鈴鹿スカイラインをまた走って三重県側へ戻ります。なお、鈴鹿スカイラインは積雪が観測されると冬期通行止めに入りますが、それがだいたい12月上旬ごろ。通行止め解除は4月上旬ごろですが、発表があるまで分かりません。また、冬期通行止め以外に、大雨が降ったりするとすぐに通行止めになるので、事前に交通情報をチェックしてから出かけてみてください。