蔦の渕(つたのふち)は、愛知県東栄町を流れる大千瀬川(おおちせがわ)にかかる幅約40m、落差約7.5mの大滝。川幅いっぱいに広がる滝の様子から「奥三河のナイアガラ」と呼ばれている観光名所です。ただ、ナイアガラというにはイマイチ規模が小さいせいか、それほど有名では無いのですが・・・。ライダーとしては、秋に爽やかな奥三河地区だし、蔦の渕まで信号のほとんど無いワインディングロードが続いているし、隣りには日帰り温泉もあるし、蔦の渕は一度行ってみたいスポットです。
名古屋からなら、まずは名古屋長久手線を東に走り、猿投グリーンロードを経由してR153へ。R153でさらに東進して香嵐渓まで進んだらR420に入り、R420からR257、R473と続く山の中のワインディングロードを48kmほど走って東栄町へ。東栄町役場の前を通り、950mほど進むととうえい温泉 花まつりの湯の駐車場があるのでバイクはそこに。そして温泉建物の裏手を80mほど歩き、川岸の展望台まで進んで蔦の渕を見物。再びバイクに乗って対岸に渡り、そこから河原に降りて今度は正面からの蔦の渕をチェック。時間があれば、とうえい温泉も堪能。名古屋から片道約90kmのコース。
山の中のワインディングロードを進む
R153を外れ、香嵐渓からR420に入るともうほとんど信号がないので、足をつくこともなく走り続けられます。R420で豊田市の山の中を突っ切り、設楽町でR257に入ってさらに東進。所々、クルマがすれ違えないほど狭い箇所も出て来ますが、バイクなら全然平気です。ただし、見通しが悪いカーブから急に現れるクルマにはくれぐれも注意を。対向車を避けるアウト・イン・インのラインなどで安全に走ってみてください。設楽町の大田口交差点でR473に右折し、まだまだ続く山道を8.7kmほど走って東栄町に入れば、目指す蔦の渕はもうすぐ。
とうえい温泉を目標に
東栄町の中心部にある東栄町役場の前を過ぎ、しばらくR473を進むととうえい温泉 花まつりの湯が出てくるので、バイクはここの無料駐輪場へ。蔦の渕は温泉建物の裏手の川にあります。ちょっと分かりにくいですが、建物の間を通って川岸に出ると、とたんに水音が大きく響いてうるさいほど。そのまま80mほど細い通路を歩いて行くと、蔦の渕を横から眺められる展望台に行き着きます。ただ、夏場は草木が生い茂っていて、展望台から蔦の渕がよく見えないのが難点。ということで、蔦の渕を正面から眺められる河原に降りてみることに・・・。
対岸の駐車場にも行ってみる
バイクに乗って来た道を少し戻り、橋を渡って対岸に進んだら、ぐるっと回って道沿いにある蔦の渕駐車場に駐輪。そこから山の中に入り、急なコンクリートの階段で河原に降りて、さらに石ころだらけの中州を歩いて蔦の渕が正面に見える位置まで行ってみます。はっきり言ってフツーの人には勧められない大変なルートですが、蔦の渕の全景がバッチリ見えるので体力に自信のあるライダーならチャレンジしてみる価値大。川に落ちたり、河原の石でコケたりしないように十分注意して、自己責任でどうぞ。
蔦の渕見物が済んだら・・・
対岸の駐車場からとうえい温泉に戻ったら、敷地内にあるシルバーかあちゃんの店で休憩。タレが自慢の五平餅(290円)などは小腹がすいた時にぴったりだし、美味いです。また、とうえい温泉は湯量が豊富で、野天風呂のほか、湯船がたくさんあってこちらも人気。実際、温泉目当てのツーリングライダーも多いので時間に余裕があれば、温泉ツーリングと洒落込むのもアリでしょう。入浴料700円、水曜定休。帰りは東栄町からR151で北に上り、茶臼山方面回りで名古屋に戻ってもいいし、逆にR151を南に下り、新城ICから新東名高速道路に入れば、時短で名古屋に戻れます。