蒲フォルニア (愛知県蒲郡市)


西浦シーサイドロードの人気撮影スポット

SNS映えするカリフォルニアっぽい風景。沖合に浮かぶ自動車運搬船も絵になっている
SNS映えするカリフォルニアっぽい風景。沖合に浮かぶ自動車運搬船も絵になっている

蒲(がま)フォルニアというのは、愛知県蒲郡市の西浦(にしうら)シーサイドロードにあるスポット。目の前に三河湾の青い海が広がり、ヤシの木が立ち並ぶこの海岸沿いの道の雰囲気がアメリカのカリフォルニアっぽいということで、2018年頃から蒲フォルニアという呼び方がSNS上で広まりました。今ではライダーの間でもけっこう浸透していて、日本離れした風景をバックに愛車の写真を撮っていくライダーも少なくありません。海水浴シーズン前の静かな今の時期、ふらっと出かけてみるのも面白いでしょう。


おすすめコース

名古屋からなら、まずは信号の無い高架道路のR23バイパスで東進し、幸田桐山ICまで一気にラン。そこから蒲郡市に入り、R248経由でR247に南下して形原南新田交差点で左折。そのまま三河湾に突き出た西浦半島の東海岸を南下すれば、道はやがて西浦シーサイドロードに。目的地の蒲フォルニア地点まで走って記念写真を撮ったら、すぐ先の西浦温泉パームビーチで休憩。昼食もここで。帰りはそのまま西浦半島の西海岸を回り、近くの三ヶ根山スカイラインを走って名古屋へ戻るコース。片道約60km。


700mのブルーブリッジで海上を渡る
700mのブルーブリッジで海上を渡る

ブルーブリッジを渡れば西浦シーサイドロード

蒲郡市をはしるR247の形原南新田交差点から南に進めば、やがて正面に形原漁港大橋、通称ブルーブリッジが出てきます。ここでようやく本格的に海が現れるわけですが、形原漁港の海上を渡るこの青い橋からの眺めはなかなかのモノ。停車スペースにちょっとバイクを停めて、春の海を眺めてみるのもいいでしょう。ブルーブリッジを渡り切り、西浦半島の西浦町に入ればそこから道路は西浦シーサイドロードに。信号もなく、輝く海を横目に見ながら走れる気持ちの良い道で、半島先端の西浦温泉パームビーチまで4kmほど続いています。

左手は青く広がる三河湾と空、開放感いっぱい
左手は青く広がる三河湾と空、開放感いっぱい

蒲郡のカリフォルニアだから蒲フォルニア

西浦シーサイドロードを進み、スパ西浦モーターパークを過ぎると、やがて道の両端に背の高いワシントンヤシが立ち並ぶ300mほどの直線が出てきます。ここがいわゆる蒲フォルニア。千葉県の千葉フォルニアなどと同様、シャレで蒲フォルニアと呼ばれ始めた場所です。最近では有名になり過ぎて、天気の良い土日などは道端にクルマやバイクを停めて写真を撮る人がひっきりなし。交通量は少ないですが、撮影の際は通行の妨げにならないように注意してください。また、海をバックに撮影すると逆光になってしまいますが、それもまたエモい雰囲気でいい感じ。

冬でも比較的温暖な蒲郡、バイクのオフシーズンは無い
冬でも比較的温暖な蒲郡、バイクのオフシーズンは無い

海水浴シーズンを避けるのがグッド

蒲フォルニアのヤシは、1989年に蒲郡市が西浦観光協会と温泉旅館協同組合から寄付を受けて植樹したモノ。大空に向かって長く伸びたヤシのシーンはたしかにカリフォルニアっぽいと言えなくはないです。青く広がる三河湾の風景も開放感たっぷりで、このシーンの中に愛車を入れて写真を撮ってみたくなる気持ちはライダーならきっと分かるはず。ちなみに、海水浴シーズンになると道が混むし、なにより夏の海はバイクでは暑過ぎるので、蒲フォルニアは早春や寒い時期に訪れるのがオススメです。お気に入りの1枚が撮れたら、再びバイクに乗ってすぐ先にある西浦温泉パームビーチへ。


蒲フォルニア周辺で見つけた
青空とヤシを見上げれば、なんちゃって南国気分
青空とヤシを見上げれば、なんちゃって南国気分
パームビーチから突き出た防波堤からの眺めもユニーク
パームビーチから突き出た防波堤からの眺めもユニーク
エビフライ定食(1450円)は大ぶりのエビ3尾で食べ応えアリ
エビフライ定食(1450円)は大ぶりのエビ3尾で食べ応えアリ


西浦シーサイドロードの終点は、西浦温泉の旅館群
西浦シーサイドロードの終点は、西浦温泉の旅館群

早春の西浦温泉パームビーチでのんびり

西浦温泉パームビーチもヤシの木があって南国ムード。そして半島先端を覆い尽くす旅館群と、プライベートビーチのような三日月形の白い砂浜もどこか海外のリゾート風で絵になります。バイクはビーチ後方にある塩柄(しおがら)有料駐車場へ。海水浴シーズン以外は無料で駐車できます。昼食なら西浦シーサイドロード終点の布袋坂を上がったところにあるカフェなぎさで、人気のエビフライ定食など。窓越しにパームビーチを眺めながら食べるプリプリのエビフライが美味いです。食事が済んだら再びバイクに乗って、せっかくなので西浦半島の北にある三ヶ根山スカイライン(通行料バイク126cc以上280円)を走ってから名古屋に戻ります。

普段、海を見慣れないライダーには非日常的なシーン。ちなみに蒲フォルニアの夕日シーンもかなり映える
普段、海を見慣れないライダーには非日常的なシーン。ちなみに蒲フォルニアの夕日シーンもかなり映える