静岡県浜松市の航空自衛隊浜松基地の一角にある航空自衛隊浜松広報館(愛称・エアーパーク)は、より多くの人に航空自衛隊を理解してもらう目的で1999年に作られた広報施設。屋内外に航空自衛隊の航空機などが展示されていたり、飛行シミュレーターが体験できたりと、航空自衛隊のテーマパークのようになっているユニークな施設です。ライダーにとっても、戦闘機のエンジンを間近で眺められたり、VRでパイロット目線を体験できたりと興味津々。入場も駐車場も無料ということで、訪れるライダーもけっこう多い浜松の人気ツーリングスポットなのです。
名古屋からなら、名古屋ICから東名高速道路に乗って浜松西ICまで85kmほど走れば、エアーパークはすぐそこ。浜松西ICを出て下道を5.3kmほど南東に進んだところがもうエアーパークの入口。それではあっけないというなら、下道のR23経由で湖西市へ進んで、R1の浜名バイパスで浜松市へ入り、そこから市街地を北上してエアーパークを目指すのもアリ。エアーパークであれこれ体験したあと、昼食は近くのレストラン・さわやかで名物のげんこつハンバーグなど。高速道路コースなら往復約180km、下道コースなら往復約240km。
浜松まで高速道路か下道か
エアーパークのある航空自衛隊浜松基地は浜松西ICのすぐ側なので、東名高速道路を使えば名古屋ICから1時間15分ぐらいで着いてしまいます。これならちょっと遅めの出発でもOK。高速道路だけではつまらないというライダーなら、太平洋を眺めながらのツーリングが楽しめる浜名バイパス経由コースも人気です。これなら高速料金も不要。ただし、延々と下道だけでエアーパークまで行くと3時間以上かかります。ということで、東名高速道路を途中まで走り、音羽蒲郡ICで下道のR1に降りて浜名バイパスを目指す折衷案などがいいかも・・・。
浜松基地はブルーインパルス発祥の地
エアーパークは入場も駐車も無料。駐輪スペースは40〜50台分あります。バイクを停めて建物入口に向かうと、まず目に付くのは野外展示されたブルーインパルス初代機のF-86F。また、建物の左手広場には、ナイキJ地対空ミサイルなどが野外展示してあったりして、ミリタリーファンはワクワクしてきます。ちなみに、航空祭などで華麗なアクロバット飛行を見せてくれるブルーインパルスはエアーパークのある航空自衛隊浜松基地が発祥。エアーパークはそんなブルーインパルス関連の展示が充実しています。
VRゴーグルでバーチャル飛行体験も
館内に入ったら、一方通行の案内表示に従って1階から3階、そして隣接する展示格納庫へ進んで観覧。展示格納庫にはF-86F、T-2、T-4といった歴代のブルーインパルスの機体が並んでいたりして見応えがあります。コロナ禍以前であれば、貸し出しのパイロットスーツやヘルメットを着用してコックピットに座れたりしたのですが、現在休止中なのが残念。おすすめなのはVR体験コーナーで、VRゴーグルをかけてブルーインパルスT-4の実際の飛行をVR体験できます。バイクとはまた違う航空機の運動性能を体感したり、あれこれ見たりしていると1時間くらいはあっと言う間。
お土産や昼食なら・・・
エアーパークのお土産なら、1階のミュージアムショップで売ってる空上げ(からあげ)2缶セットが人気(540円)。浜松らしいうなぎ蒲焼味と三ヶ日みかん味の唐揚げです。また、自衛隊つながりで販売されているよこすか海軍カレー(2人前1080円)もお土産に喜ばれる一品。これも一度は食べておきたい味です。
昼食なら、せっかく浜松まで走ってきたということで、静岡県民のソウルフードのげんこつハンバーグをぜひ。県下34店の炭焼きレストランさわやかで食べられるげんこつのように丸い牛肉100%のハンバーグなんですが、通販も無く、県外不出なので静岡県に行かないと食べられないです。ちょうど浜松基地のすぐ北にさわやか浜松高丘店があるので、エアーパークツーリングの機会に体験してみるのはおすすめ。牛肉感たっぷりの歯応えで、一度食べるとやみつきになりそうです。