昭和日常博物館(しょうわにちじょうはくぶつかん)は、愛知県北名古屋市にある公立の施設。正式名称は北名古屋市歴史民俗資料館ですが、レトロな昭和の日常アイテムや昭和の暮らしの情景を展示していて、昭和日常博物館とも呼ばれています。特に、本物のバイクを置いて当時の街角を再現してあったりするのは、ライダーなら思わずニヤリとしてしまう展示。ベテラン昭和ライダーなら懐かしく、平成生まれライダーには逆に新鮮に映るかも知れません。ごく近場ですが、入場無料だし、春のちょっとしたツーリングの目的地としておすすめ。
名古屋の東側の郊外からなら、まずは名古屋第二環状自動車道に最寄りのICから入り、北区の楠出口まで一気に。楠出口で下道のR302に降りたら、そのままR302を1.5kmほど西進し、比良口交差点を右折。そして新川を渡って北名古屋市に入り、1.8kmほど先の六ツ師大橋西交差点で左折すれば、800mほどで北名古屋市役所東庁舎に到着。昭和日常博物館はこの東庁舎のすぐ西。
市街地を避けて名二環で
昭和日常博物館のある北名古屋市へは、名古屋市からそのまま北に進めばいいのですが、名古屋の市街地を抜けて行くルートでは信号待ちばかりで面白くないです。そこで高速道路の名二環(名古屋第二環状自動車道)で一気に楠JCT辺りまで行くのがおすすめ。楠出口で下道のR302に降りたら目的地はすぐそこ。北名古屋市役所東庁舎を目当てに走っていけば、その西隣りが昭和日常博物館です。バイクを東庁舎の無料の駐車場に停め、さっそく隣りの昭和日常博物館へ。
入場無料の公立施設
1990年に市町村合併前の旧・師勝町の歴史民俗資料館として開館したこの施設ですが、1993年からは昭和時代の生活用品の収集、展示、活用に特化し、今では昭和日常博物館と呼ばれるようになっています。3階建てのビルには派手な外観ラッピングがしてあって入る前からワクワク。レトロな昭和アイテムやバイクの展示があるのは3階と地下の車両展示スペースなので、まずは正面玄関から一階に入ってエレベーターで3階へ。入場料無料。もちろん北名古屋市民でなくても利用OKです。
昭和の情景の中のバイクたち
エレベーターの扉が開くと最初に目に飛び込んでくるのは、和製ハーレーとして有名な陸王。それがトタン壁の店先に置かれています。隣りに目をやると、富士重工業のラビットや三輝工業のサンライト(バイクモーター)があって、さらに横にはダイハツのミゼットも・・・。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のセットみたいな雰囲気もあるし、プラモデルのジオラマ作品を眺めているような気分にもなってきます。でも、バイクはもちろん、店内の工具やホーロー看板、郵便ポストなどもみんな当時の本物。時間を忘れて見入ってしまいます。
バイク史に残る旧車を発見
バイクのある店の隣りには雑貨屋があったり、さらに奥に進むとレトロな昭和のお茶の間や台所の情景再現展示があったりして、バイクとは関係無い展示でも興味深く見れます。3階フロアをひと通り見て回ったら、地下に降りて車両展示コーナーへ。ここにはスーパーカブC100やベンリイCB125、ドリームC72、YDS2、そしてラビットなどが並べられています。どれも日本のバイク史に残る旧車なので、ここも忘れずにぜひチェックを。
昼食なら東庁舎にある「ゐなcafe(いなカフェ)」で、昭和日常博物館とコラボした「昭和と令和のあいがけカレー(880円)」など。野菜ゴロゴロの昭和のカレーと、牛すじ煮込みのスパイシーな令和のカレーのあいがけが楽しいです。