愛知県総合射撃場は、愛知県豊田市の山間部にある県有の総合射撃施設。緑に囲まれた広大な敷地内にライフル射撃場やクレー射撃場があって、全国規模の大会やクラブ・個人の練習会場として使われています。そして、ここには銃の所持許可が無い人でも撃てる、銃弾の代わりに光を発射するビームライフル射場があるのが注目ポイント。誰でも1時間150円でビームライフル射撃ができるということで、最近ではツーリングがてら訪れるライダーも増えてきています。バイク向きのワインディングロードが広がる豊田の山間部へ、仲間と一緒にビームライフル体験ツーリングを企画するのもアリ。
名古屋からなら、まずは猿投グリーンロードで東進し、R153に突き当たったら左折。そしてR153で豊田市の香嵐渓まで10kmほどラン。香嵐渓で愛知県総合射撃場の案内標識がある交差点からR420に入り、14kmほど東に走るとR473との交差点手前にも案内標識があるので、ここを右折。R473を2.5kmほど南下したら、道上に掲げられた案内標識に従って左折し、山道を2.7kmほど進めば愛知県総合射撃場に到着。ビームライフル体験後、昼食ならR473に戻って南下し、10kmほど先の三河湖まで走って、湖畔の料理旅館で名物の五平餅定食など。帰りは周辺に広がるワインディングロードを堪能して名古屋へ戻るコース。
ツーリングで気になっていた標識
信号のほとんどないR153で香嵐渓まで快走したら、愛知県総合射撃場の案内標識が立つ交差点からR420へ。射撃場というちょっと気になるこの標識を目にしたツーリングライダーは多いと思いますが、ほとんどの人が自分には無縁のモノと思っていたことでしょう。R420に入って、沢沿いに続く気持ちの良いワインディングロードを走っていくと、R473との交差点手前にも案内標識があるし、R473から射撃場へ向かう交差点にも大きな案内標識が出ているので、迷うことはないはず。
競技の普及に積極的な射撃場
愛知県総合射撃場は、1994年に愛知で開催されたわかしゃち国体に合わせ、その前年に作られた施設。ちなみにビームライフル射撃というのは、銃刀法の規制が厳しく、外国に比べて射撃競技の普及が難しい日本で考案された競技で、国体の正式種目ともなっています。緑に囲まれた山道を進んで行くと愛知県総合射撃場に到着。バイクを駐車場に停めてエンジンを切ると、場内にパァーン、パァーンとクレー射撃の音が響いていてちょっとドキドキ。緊張しながら受付を済ませますが、職員の人が優しく教えてくれるので大丈夫です。
ズシリと重い4.5kgのビームライフルを構えて
ビームライフル射場のある第2射撃場の建物に入って、まずは経験豊富な職員の人からレクチャー。ビームライフルにバッテリーを挿入し、コッキングして構え、トリガーを引けばカメラのフラッシュと同じ光が銃口から発射されます。火薬のような爆発音や反動はないのですが、目の前のスピーカーから発射音が響くので、たしかに射撃している感覚です。椅子に座り、銃身を補助器具に乗せて撃てば、なんとか標的に当てることは可能ですが、これが立射だとかなり難しい。そして目の前のモニターに着弾地点と点数が10満点で表示されるので、ついつい真剣になってしまいます。
三河湖に寄って昼食など
説明を受けた後は、体験者だけが射場に残り時間が来るまで自由に撃てるので、仲間と点数を競ったりも出来ます。もしかしたら意外な射撃の才能が発見できるかも・・・。ビームライフル体験が済んだら、再びバイクに乗って三河湖まで行って昼食。湖畔に何軒かの食事処があります。例えば料理旅館・三河路の五平餅定食(1100円)は名物の五平餅が味わえるし、付け合わせの自家製こんにゃくや煮物も美味くておすすめ。
帰りは同じ道を引き返すより、三河湖周辺に広がる別のワインディングロードを選んで名古屋に戻る方が楽しいです。マップを見てコースをいろいろ検討してみてください。なお、ビームライフル体験はとくに予約の必要はないのですが、大会開催等で使えない場合もあるので事前に確認した方がいいです。水曜定休。