岐阜レトロミュージアムは、岐阜県山県市にある昭和のゲームのワンダーランド。パチンコ台のコレクターの館長が、昭和に生まれた娯楽文化を後世に残したいという思いから2016年にオープンさせた施設です。メインはレトロパチンコ台なんですが、ライダーが注目するのは、飲食スペースにあるレトロ自販機。昔、オートレストランなどにあった懐かしい自販機を体験してみようと、遠方から訪れるライダーも増えています。若いライダーには思い出が無いかも知れませんが、全国的にほとんど消えてしまったレトロ自販機を一度は体験しておく価値あり、です。
名古屋からなら、R22で北上していくルートが最短ですが、あまりにも近場過ぎるので今回は一旦、瀬戸まで走ってせと赤津ICから東海環状自動車道に入り、ぐるっと東海環状自動車道をツーリングしてアクセス。そして山県ICのひとつ手前の岐阜三輪スマートICで県道59に降りたら、4.7kmほど走ってR256へ。あとはR256を250mほど北上したところの交差点で右に入り、100mほど進めば岐阜レトロミュージアムに到着。バイクを無料駐車場に停め、入場券を購入して館内へ。名古屋から片道約83km。
まずは東海環状自動車道に入って北上
東海環状自動車道は制限速度100km/h(土岐JCTからは70km/h)だし、交通量も少な目なので気持ち良くツーリングできます。岐阜県に入り、木曽川、飛騨川、長良川を越え、岐阜三輪スマートICで下道へ。ETC車載器のないバイクは次の山県ICで降りても大差ないです。そして下道を7分ほど走ればすぐに岐阜レトロミュージアムに到着。名古屋から東海環状自動車道を使うとなるとすごく大回りになりますが、時間的には下道で行くより早いです。ちなみに岐阜レトロミュージアムの営業時間はAM10:00〜PM5:00。定休日は火〜木(祝日の場合は営業)です。
昭和の体感ゲーム機がいろいろ
倉庫のような外観の岐阜レトロミュージアムですが、壁面に取り付けられたホーロー看板が目立つのですぐに分かるはず。バイクを停めたら、最初に券売機で入場券を購入します(1時間券800円)。3時間券、1日券もありますが、ツーリングライダーなら1時間券で十分でしょう。スタッフから手渡される吊り下げカードホルダーに入場券を入れて首に掛けたら館内へ。中には昭和中期から続くロングセラーの駄菓子や、レトロな体感ゲーム機など懐かしいモノがいっぱいで、隣りの部屋に進むとこれも昭和を感じさせるパチンコ台がずらりと並んでいます。
レトロ自販機のある飲食スペースへ
ゲーム機やパチンコ台は全て無料で遊べるので、せっかくなので体験を。パチンコ玉を借りて、三共のフィーバー機など懐かしい台で打ってみます。そして一旦外に出て、隣りの建物にある飲食スペースへ。ここには稼働しているハンバーガー自販機やうどん自販機などのほか、整備中や展示のみのレトロ自販機が並んでいて、まさに昭和のオートレストランの雰囲気です。まだコンビニなど普及していなかった時代、深夜にオートレストランの自販機を目指してバイクを飛ばしたような昭和ライダーにとっては青春が蘇るような場所。
昼食はもちろんレトロ自販機で
まずはハンバーガー自販機に300円を投入して、プレーンハンバーガーをゲット。ニキシー管のカウントダウンを見ながら、温められた箱入りハンバーガーが落ちてくるのを待つのも懐かしいです。次にうどん自販機できつねうどんを購入(500円)。油揚げは下に沈んでいるので天地返しします。そして200円を入れてコーラ瓶を自販機から引っこ抜き、筐体にある栓抜きで王冠を抜いてテーブル席へ。見た目はチープですが、どれもけっこう美味しいです。
昔は愛知近郊にオートレストランウーホーなどがあって、こういったレトロ自販機をよく見かけたのですが、気がつけば中部エリアではほぼ消滅。この岐阜レトロミュージアムにある飲食スペースはいま残る貴重な再体験スポットと言えるでしょう。