愛知県豊田市の小原(おばら)地区は、年に2回、春と秋に花が咲く四季桜(しきざくら)が1万本ほど植えられていて、秋には桜の花と紅葉が同時に見られるというユニークなスポットです。見頃はだいたい11月上旬から11月下旬。タイミングよく満開の四季桜と色づいた紅葉がコラボする時期に出かけるのはなかなか難しいですが、近場だし、バイクなら駐車場に困らないし、天気の良い日に小原の四季桜を目指すのはオススメ。周囲にはライダー好みのワインディングロードも続いています。
名古屋からなら、まずは瀬戸市経由でR363に入り東進。そして11kmほど進んだ土岐市内で県道19に右折したら、さらに11kmほど山道を東へ。すると下仁木諸屋交差点でR419に突き当たるので左折。そこから1.3kmほど北に走れば、絶景スポットの川見四季桜の里に到着。バイクは少し手前の上仁木駐輪場に停め、徒歩で川見四季桜の里へ行って観光。隣りの川見薬師寺にも参拝して、帰りはR419をそのまま北上し、R363に抜けるというコース。片道約40km。
渋滞を避けて、北からのコースで
小原の四季桜は10月頃から花を咲かせますが、見頃はなんといってもモミジが色づき、四季桜も満開のタイミング。今年は11/13(土)から12/5(日)まで小原四季桜まつりが開催されますが、この期間が目安です。ただ、期間中は、豊田市街からR419で北上して小原地区に向かうコースが渋滞するので、それを避けて北からアクセスするのがコツ。いったん瀬戸市からR363で土岐市へ北上し、県道19で小原地区に南下するのがスムーズです。それにR363も県道19も信号のないワインディングロードでライダー好み!
沿道の桜に気分はアゲアゲ
県道19に入って小原地区に近づくと、はやくも沿道のあちこちに満開の四季桜が出てきて気分が盛り上がってきます。下仁木諸屋(しもにぎもろや)交差点でR419に左折してさっそく川見四季桜の里(せんみしきざくらのさと)へ。小原地区内には、小原ふれあい公園や、和紙のふるさと、前洞の四季桜といった、いくつかの四季桜ポイントがありますが、この川見四季桜の里が一番絵になります。すぐ手前にバイク専用の上仁木(かみにぎ)駐輪場があるのでここに駐輪(300円)。クルマだと駐車待ちの大渋滞に巻き込まれますが、バイクなら楽々です。
秋を忘れてしまう明るく華やかな風景
川見四季桜の里は、1,200本ほどの四季桜が山全体を覆っていてとても華やか。そしてコラボする紅葉がさらに桜を引き立てています。この明るく華やかな風景に、季節が秋だということを忘れてしまいそう。現在、山の中の遊歩道は工事中で入れませんが、ふもと付近から鑑賞した方が桜と紅葉のユニークな風景が映えます。また、隣りの川見薬師寺(せんみやくしじ)から見下ろす四季桜の雰囲気も豪華なので、階段を登って参拝。冬のライディングウエアであちこち歩いているといつのまにか体もぽかぽかになってきます。
渋滞しないルートを選んでGO
帰りはまた県道19で戻ってもいいし、R419をそのまま北上してR363に出て、大回りして戻っても楽しいルートです。ただ、途中、R363沿いに紅葉スポットの曽木公園(そぎこうえん)があるのでちょっとした渋滞はあるかも。ちなみに、紅葉の時期は小原地区の南方向にあるR153沿いの香嵐渓(こうらんけい)辺りも渋滞するので、混雑しそうな曜日、時間等は避けた方がいいです。マップを見て分かるように、小原地区周辺は信号のないライダー好みの抜け道がいろいろあるので、渋滞しないスムーズなツーリングルートを選んで出かけてみてください。