夢のつり橋は、静岡県中部の川根本町(かわねほんちょう)の寸又峡(すまたきょう)にある長さ約90m、高さ約8mの吊り橋。エメラルドグリーンのダム湖に架かるこの吊り橋は、2012年に旅行口コミサイト・トリップアドバイザーの「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊橋10」のひとつに選ばれたこともあって、国内外から観光客が訪れる静岡県の名所になっています。ナゴヤンライダーとしてもやはりここは押さえておきたいツーリングスポット。渡橋の順番待ちで混雑することもあるので、なるべく平日や早朝などを狙って出かけてみてください。
名古屋からなら、まずは名古屋ICから東名高速に入り、豊田JCT経由で新東名に入ったらそのまま静岡方面へ。静岡県に入り、新東名を47kmほど走った先の島田金谷ICでR473に降りたら北上を開始。そしてR473から県道63、県道77、県道263、R362、県道77と続く大井川沿いのルートを55kmほど走っていけば、終点が寸又峡温泉郷の入口。温泉郷内の道をさらに550mほど進み、一番奥の有料駐車場に駐輪。夢のつり橋へはここから徒歩で20分ほど。名古屋から片道約190kmの日帰りコース。
島田金谷ICから大井川沿いを北上
新東名は、浜松いなさJCTを過ぎると120km/h制限になるので、かなりのハイペースで進んで行けます。島田金谷(しまだかなや)ICでR473に降りたら大井川沿いを北上。途中、大井川の左岸側に移ったり、また右岸側に戻ったりもしますが、どんどん大井川の上流を目指して北上して行きます。このルートは信号も少ないし、流れの良いワインディグロードが続くので走っていて楽しい道。川根本町に入ったら、道沿いに塩郷(しおごう)の吊橋あるので、ここでスリル満点の吊り橋体験をしてみるのもいいです。
県道77の終点が寸又峡温泉郷
大井川沿いをさらに北上して行くと奥泉の分岐点が出てきますが、ここを寸又峡温泉方面の左へ。ちなみに、分岐点を右の接岨峡(せっそきょう)方面へ進めば、SNSで話題の奥大井湖上駅や、バイクも走れる吊り橋・井川大橋へ行けます。今回は寸又峡温泉方面に進み、県道77の終点まで9kmほど走れば寸又峡温泉郷に到着。温泉郷の入口付近にあるバイク駐輪場に停めてしまうとかなり歩くことになるので、そのまま温泉郷内を奥まで進み、寸又峡温泉バス発着場手前の有料駐車場(バイク200円)に停めてください。
散策路を20分ほど歩くと夢のつり橋
バイクを降りたらカモシカ像の横を過ぎ、夢のつり橋へと続く散策路へ。この先で一般車両は通行禁止になります。20分ほど歩くといよいよ夢のつり橋。寸又川にある大間ダムによってできたダム湖の上にワイヤーと木材でできた吊り橋が対岸まで架かっています。夢のつり橋を渡れるのは一度に10人までで、ハイシーズンの混雑時は一方通行。その場合は対岸に渡ってから、304段の急階段などがある30分ほどの散策路をぐるっと歩いて戻ってきます。
一度は渡りたい夢のつり橋
ゴールデンウイークなどは吊り橋を渡るのに2〜3時間待ちになるほど混雑するので、じっくり吊り橋の上で写真を撮ったり、対岸から引き返して何度も渡りたいなら、大型連休や土日祝日は避け、空いている平日を狙うのがおすすめ。早朝も人が少ないです。また、吊り橋の上は絶好の撮影スポットですが、上下左右にけっこう揺れるので、スマホなどを落とさないように注意を。
夢のつり橋を堪能したら、温泉郷に戻って昼食。バイクを停めた駐車場近くにある紅竹(くれたけ)食堂の渓流そば(1800円)が人気です。自家製麺の蕎麦の上に町内産やまめの唐揚げが丸ごと1匹。やまめは柔らかく、イナゴの佃煮もアクセントになって、うまし。時間があれば温泉郷内にある町営露天風呂・美女づくりの湯(400円)に浸かるのもいい思い出になります。タオル(200円)もあるので手ぶらでOK。