千代保稲荷神社(ちよほいなりじんじゃ)は、岐阜県海津市にある稲荷神社。地元人からは通称の「おちょぼ稲荷」、「おちょぼさん」と呼ばれて親しまれています。規模は比較的小さいですが、年間200万人以上の参拝者が訪れる海津市の人気スポット。油揚げを奉納するという参拝方法がユニークだし、参道で串かつやどてを立ち食いで食べるスタイルが楽しいので、関西方面など遠方からのツーリングライダーも少なくありません。ナゴヤンライダーなら寒い冬でも近場で楽だし、これからの時期、おちょぼさんへ初詣ツーリングというのもアリ!
名古屋からなら、まずは名古屋駅を越えて西へ。愛西市で県道125に入り、さらに西進して、木曽川と長良川を立て続けに渡ったところが木曽三川公園センター。ここでトイレ休憩した後、長良川の右岸堤防道路へ。堤防道路を13kmほど北上し、南濃大橋手前1.5kmほどにある案内看板を目印に堤防道路を降り、さらに1.6kmほど西に進めば千代保稲荷神社の東口大鳥居に到着。バイクを鳥居前の駐車場に停めたら、参道を進んで参拝。参拝後は串かつの立ち食いなど。片道約45kmのショートコース。
木曽三川公園センターで休憩
愛西市で県道125に入って西進すると、すぐに木曽川、長良川、揖斐川が集まる水郷地帯が出てきます。そのまま木曽川と長良川を渡ると岐阜県海津市。ここは愛知県と岐阜県と三重県がすぐ隣り合わせになっているエリアで、揖斐川も渡れば三重県ですが、その手前の木曽三川公園センターでちょっとトイレ休憩。時間があれば高さ65mの展望タワー(料金630円)に登って、3つの川に囲まれたこの水郷地帯を上から見渡してみるのも良い記念になります。再びバイクに乗ったら、長良川の右岸堤防道路に入り、ここから北上を開始。
開放感いっぱいの堤防道路
長良川右岸の堤防道路は信号もガードレールもなく、右手は長良川の河川敷が続いていて、開放感いっぱい。天気の良い日は青空が大きく広がって気持ちが良いです。すれ違う対向車線のライダーたちから次々にピースサインをもらい気分はアゲアゲ。この堤防道路を13kmほど北上していくと「お千代保稲荷参道東口」の看板が道端に出てくるので、そこから脇道に降り、あとは道なりに1.6kmほど走れば、目指す千代保稲荷神社の東口大鳥居に到着します。バイクは大鳥居の手前左側にある無料駐車場に駐輪。
まずは境内に進んで参拝を
無料駐車場が満車の時は大鳥居の手前右側にある有料駐車場へ。バイクの駐車料金は1台200円です。ちなみにクルマは300円で、正月は20日ぐらいまで500円にアップ。バイクの駐車料金もこの期間少し上がる予定です。バイクを停めたらさっそく鳥居をくぐって参道へ。土日はもちろん、平日でもけっこう混んでいますが、狭い参道の両側に商店や屋台が立ち並んでいる様子がお祭り気分で楽しくて、少々混んでいた方がらしくていいです。ただし、正月三が日などは激混みなので避けた方が無難かも。東口大鳥居から120mほど進んで境内入口の鳥居をくぐったら、まずはろうそくと油揚げのセット(50円)を購入します。
油揚げをお供えして参拝したら、串かつも
境内の燈明場にろうそくを立てて献灯したら、拝殿前に進んで正面のお供え台に油揚げを奉納。そして賽銭を納めて二礼二拍手一礼で参拝します。そのあと、拝殿横にある重軽石で願いが叶うか占ってみるのもいいかも。
参拝が済んだら、参道に戻っておちょぼさん名物の串かつの立ち食いを体験してみます。参道には「京や」、「玉家」といった串かつ店が何軒かあって、もちろん店内でフツーに食べられますが、せっかくなので立ち食いで・・・。食べた串の数で後払いする方式なので最初は戸惑ってしまいますが、次々に揚げられる串かつを手に取り、ソースに漬けるか、どて鍋に漬けて食べ始めればヨシ。ただし、二度漬けは禁止です。サービスのキャベツのザク切りを串かつの串で突き刺して食べれば、もう立ち食いのツウ。価格は串かつもどても1本100円ほどです。1本からOKなので、おちょぼさん参拝の際はぜひ。