伊勢志摩(いせしま)スカイラインは、三重県の伊勢市と鳥羽市を結ぶ16.3kmの観光山岳道路。三重県観光開発株式会社が経営する有料道路で、バイクの通行料が900円と少し高めですが、標高500mほどの朝熊(あさま)山頂展望台から見下ろす伊勢湾の美しいシーンや、伊勢湾に向かってダイブしていくような絶景コーナーなどが素晴らしく、中部エリアのライダーが一度は走っておきたい地元スカイラインとなっています。伊勢周辺は冬でも比較的温暖で、寒い時期でも走行OK。天気の良い日を選んで出かけてみてください。
名古屋からなら、まずは名古屋西ICから東名阪自動車道に乗って一気に三重県へ。54kmほど走り、伊勢関ICを過ぎるとそのまま伊勢自動車道に入るので、さらに先へ。75kmほど伊勢自動車道を進み、終点一つ手前の伊勢西ICで降りたら、すぐ近くの伊勢神宮(内宮)を参拝。そして伊勢市側の料金所から伊勢志摩スカイラインへ。朝熊山頂展望台で休憩&昼食を済ませたら、鳥羽市側へ抜け、帰りは海沿いのR42を通って夫婦岩を参拝。片道約170kmのコース。
お伊勢参りを一緒にするのがオススメ
伊勢志摩スカイラインへ下道で行こうとするとけっこうな時間がかかってしまうので、往復とも有料の東名阪自動車道と伊勢自動車道を使って行った方がグッド。ストレスなく、また思った以上に早く着きます。伊勢志摩スカイラインの入口近くに伊勢神宮(内宮)があるので、このお伊勢参りも兼ねて、と考えれば高額になる高速料金にも気持ちよくGOサインが出る、かも? 内宮前の駐車場はバイク無料。駐車待ちのクルマで大渋滞しますが、バイク専用駐車場が満車になることはまずありません。内宮前のおかげ横丁も散策して、伊勢名物・赤福餅をパクッ。
風景を楽しみながらワインディングロードを登る
内宮参拝を済ませたら、さっそく伊勢市側の料金所から伊勢志摩スカイラインへ。バイク通行料900円、ETCは使えません。また、125cc以下のバイクは通行不可なので注意を。平野から一気にワインディングロードを登っていくと、すぐに一宇田(いちうだ)展望台が出てくるので、ここで最初の絶景を堪能。眼下に伊勢平野、後方には鈴鹿山脈が広がり、まるで空の上から地上を眺めているような感覚になります。観光山岳道路である伊勢志摩スカイラインには、こんな駐車スポットがいくつもあるので、その都度、停車してのんびり進むのがいいでしょう。
朝熊山頂展望台からの眺めは必見
山頂付近には伊勢神宮の鬼門を守る金剛證寺(こんごうしょうじ)がありますが、ここもお伊勢参りで外せないスポットなので、参拝しておくといいでしょう。駐車・拝観無料。金剛證寺を越えればすぐに朝熊山頂展望台に到着します。駐車無料。ここからの眺めは絶景のひと言で、標高は500mほどですが、周囲に高い山がないので360°下界を見下ろせる天空にいる気分になります。展望足湯(利用料100円)で伊勢湾を見下ろしながらまったり。そしてSNSで話題の天空のポストで記念写真をパシャ。昼食なら朝熊茶屋の志摩うどん(650円)がなかなかイケる味です。
伊勢志摩スカイライン一番の絶景をチェック
朝熊山頂展望台で休憩&昼食を済ませたら、今度は下り。展望台を出てすぐの駐車スペースからの眺めが伊勢志摩スカイライン一番の絶景ポイントなので、ここは要チェックです。その後も、伊勢湾に飛び込んでいくようなコーナーがいくつか出てきて気分最高。もちろんオーバースピードで下ると本当に崖下にダイブしてしまうので、くれぐれも安全な速度でどうぞ。スカイラインを抜けたら、突き当たったR42を左折し、海沿いを北上して、二見興玉(ふたみおきたま)神社の夫婦岩も参拝してみます(駐車・拝観無料)。神の使いとされる二見蛙に無事「カエル」ことができるよう祈願し、晴れ晴れとした気持ちになって名古屋に戻ります。