川辺町でホースシューベンド似の景色をチェック
岐阜のグランドキャニオンとは、岐阜県川辺町にある標高272mの低山、遠見山(とおみやま)から見下ろす景色に付けられた呼び名。登山愛好家の「グランドキャニオンのホースシューベンドに似ている」という口コミがきっかけで、2021年に町役場などが「岐阜のグランドキャニオン」としてこの景色の情報を発信し始め、今では登山者も約8倍に増えたというホットな登山スポットです。登山といっても20分くらいで登れるのでライダーでもOK。今の時期なら汗もかかずに登れるし、名古屋から近場なので、寒い時期の気軽なツーリングスポットとしておすすめです。
名古屋からなら、まずはR41で北上して岐阜県へ。木曽川を越え、R41美濃加茂バイパスで北上して行けば、バイパスの高架を降りたところがもう川辺町。そのままR41をさらに2.5kmほど進み、上川辺御座野交差点で左折したら、JR高山本線の踏切を渡らずに右カーブして細い路地を350mほど進むと町営の駐車場に到着。バイクを停めたら、登山口から20分ほどかけて遠見山の見晴らし岩まで登山。せっかくなのでさらに6分ほどかけて山頂まで登ってから下山し、麓の古民家カフェでランチ。川辺町で有名なふるーつ大福の店にも寄って名古屋に帰るというコース。往復約110km。
R41をひたすら走って川辺町へ
R41の美濃加茂バイパスまで進むと、もう交差点もなく、青空を眺めながらノンストップで快走できます。8kmほど走ってバイパスの終点で高架を降りると川辺町。さらにR41を2.5kmほど北上していくと上川辺御座野交差点が出てくるので、ここで左折してR41と並行する狭い路地に入ます。あとは350mほどさらに北進すると町営の無料駐車場に到着。上川辺御座野交差点を見落としがちですが、R41を走っていると左前方に目的地、切り立った岩肌の遠見山が見えてくるので、大体の見当が付きます。
見晴らし岩を目指して
駐車場にバイクを停めたら、案内看板に従って250mほど先にある登山口へ。まずはJR高山本線の下を潜る小さなトンネルを身を屈めて通り抜けます。ここから目当ての岐阜のグランドキャニオンを見下ろせる遠見山の見晴らし岩まで、20分ほどかけて登山。丸太で補強された登山道は思った以上に傾斜がきつく、足場も悪いのですぐに息が切れてハアハア。でも、70代の人でもけっこう登っているし、ライダーも負けずにチャレンジしてみてください。ただ、底がすり減ったようなライディングシューズだと滑りやすいので注意を。
岐阜のグランドキャニオンを見下ろす
見晴らし岩のある岩壁の上に到着したら、2mほど高く突き出た岩に登って見下ろしてみます。眼下に広がるのは、飛騨川が大地を蹄鉄状に侵食したユニークな景色。たしかにアリゾナ州の絶景スポット・ホースシューベンドっぽいです。これなら岐阜のグランドキャニオンと呼べるかも・・・。ちなみに正確にはホースシューベンドはグランドキャニオンよりかなり上流のグレンキャニオンにあります。さっそく見晴らし岩に登って記念写真をパシャ。足を滑らすとそのまま崖下に転落するので撮影は慎重にどうぞ。
せっかくなので遠見山山頂まで
見晴らし岩から山頂まではさらに6分ぐらい。山頂からも岐阜のグランドキャニオンを見下ろせますが、見晴らし岩からの景色の方が迫力があります。また、登山道をさらに進むと南天の滝などの見どころがありますが、登山愛好家ではないライダーはここで引き返して下山。
昼食なら、駐車場に戻る途中にある古民家カフェ九兵衛で定食など。取り合わせが妙ですが、ボリューム満点だし美味しいです。再びバイクに乗ったらR41を引き返し、川辺町の土産として、有名な養老軒のふるーつ大福もゲット。R41沿いに養老軒の本店があるし、その場で食べたいのなら隣接するあんカフェ養老軒でふるーつ大福セット(858円)を注文。登山で疲れた身体に甘味とコーヒーが染みます。