期間限定の湖畔の秘湯へ行ってみる
大白川(おおじらかわ)露天風呂は、岐阜県白川村にある源泉かけ流しの露天風呂。大白川ダムの人造湖・白水湖(はくすいこ)の湖畔に1989年に作られた村営の日帰り入浴施設です。ここは岐阜県側から白山(標高2,702m)へ登る登山口にもなっていて、登山愛好家には馴染みがありますが、ライダーはもちろん、岐阜県民でもほとんど知らないスポット。でも、ちゃんとバイクやクルマで側まで行けるし、美しい白水湖を眺めながら入れる露天風呂というのがソソられます。ただ、営業期間が限られていて利用できるのは例年6月中旬から10月下旬頃まで(2023年は6/17〜10/29)。タイミングが合えば、ぜひツーリングで訪れてみたい秘湯です。
名古屋からなら、まずは名神高速道路から一宮JCT経由で東海北陸自動車道に入って98kmほど北上し、荘川ICで高速を降りてR158へ。R158で北に向かうと道はそのままR156になるので、このR156でさらに北上。白川村に入り、御母衣ダムを越え、4kmほど進んだ先にある大白川露天風呂の道路案内標識などを目印に左折して県道451へ。そして県道451を13kmほど西進すれば、露天風呂のある大白川園地に到着。バイクを無料の駐車場に停めたら、清掃協力金500円を支払って露天風呂を楽しみ、帰りはまた県道451で引き返すというコース。往復約350km。
大白川露天風呂があるのは白川村
岐阜県白川村というのは、世界遺産として有名なあの白川郷があるところ。なので、まずは白川郷を目指すルートを考えれば良いです。東海北陸自動車道を使って荘川ICまで高速ランするのが時短になりますが、美濃市辺りから下道のR156で郡上八幡を越え、さらにR158でひるがの高原を通ってアクセスするルートもツーリングライダー向け。どちらにしても荘川町の牧戸交差点まで進み、さらに御母衣湖(みぼろこ)の横を通って白川郷方面へ北上して行きます。御母衣ダムまで走ればそこがもう白川村。
白川郷へ向かう途中でR156を外れる
御母衣ダムを越え、R156を16kmほど行けば白川郷。でも今回はそこまで行かずに、御母衣ダムから4kmほど北上したところで県道451に左折。交差点に大白川露天風呂の道路案内標識などが出ているので目印にしてください。また、県道451に入るとすぐに露天風呂が営業中かどうかの観光情報看板が出ているので、念のためにチェックを。営業中なのを確認して県道451に入って行きます。この県道451はシーズン中しか通れず、またクルマがすれ違えないほど狭い道ですが、バイクなら問題なし。
秘湯を目指して山道を進む
山の中に延々と続く県道451を進んでいくとだんだん心細くなってきますが、秘湯を目指しているんだと言い聞かせて我慢。13kmほど走り続けるとようやく終点の大白川園地に到着します。バイクを駐車場に停めたらさっそく白水湖畔にあるロッジに寄って、ここで清掃協力金(500円)の支払い。ロッジが無人だった場合はそのまま露天風呂に行って、建物内にある料金BOXに入金します。ここから男湯と女湯の更衣室に分かれますが、どちらにも湯桶と専用のボディソープが用意されているので、あとはタオルだけ準備して行けばOK。
開放感抜群のロケーション
露天風呂はよく管理されていて綺麗。湯温も源泉に伏流水を足して41℃程度に調整されているので気持ち良いです。ほんのりと硫化水素の臭いがする湯に浸かってみると、目の前に白水湖の風景が広がっていて開放感抜群。たっぷりの湯が注がれ、溢れた湯は湖へと流れて行きます。ちなみに、大白川園地には平日でもクルマがけっこう停まっていますが、ほとんどが白山に登っている登山客のモノで人影はまばら。なので露天風呂も自分一人だけでゆっくりと入れることが多いです。
露天風呂を堪能したらまた来た道を戻りますが、白水の滝(しらみずのたき)が近くにあるので立ち寄り。県道451沿いの駐車スペースにバイクを停め、180mほど歩いて行くと展望台があって、そこから落差72mの溶岩壁を一気に落下する白水の滝が眺められます。大白川園地を出てすぐのところなので、せっかくなのでチェックを。