バイクで登る伊吹山、琵琶湖を見下ろす絶景スポットへ
伊吹山(いぶきやま)ドライブウェイは、岐阜県と滋賀県の県境にある日本百名山のひとつ、伊吹山の9合目駐車場まで登れる全長17kmの有料道路。バイクの通行料金が2200円と高額なせいかナゴヤンライダーが敬遠しがちな道路ですが、駐車場からさらに標高1377mの山頂まで登山道を登ると、琵琶湖を見下ろす絶景が広がっていて、今まで避けていたライダーも「やっぱり行って良かった」と思えるツーリングスポットです。伊吹山ドライブウェイは毎年4月の第3土曜日から11月の最終日曜日までが営業予定期間で、それ以外は冬期閉鎖。今シーズン、天気の良い日を狙ってバイクで登ってみてください。
名古屋からなら、まずは愛西市に向かって西進し、県道8で木曽三川を渡ったら、岐阜県の県道56で海津市、養老町を抜けて北上。そして名神高速道路の関ケ原IC付近で高速道路高架をくぐり、3.8kmほど進めば伊吹山ドライブウェイの料金所に到着。ここまで60kmほど。料金所から全長17kmのドライブウェイで伊吹山を登り、標高1260m地点のスカイテラス駐車場へ。昼食もここで。バイクを停めたら伊吹山山頂まで登って絶景を堪能。駐車場に戻ったら、帰りは再び伊吹山ドライブウェイを走って麓まで下り、名古屋に戻るコース。
2時間程度で料金所まで行ける近さ
伊吹山ドライブウェイは名古屋から思った以上に近場。名神高速道路を使えば関ケ原ICを降りてすぐの所がもう料金所です。あっけなく到着してしまうので、海津市、養老町を経由する下道を使ってアクセスするルートなどがオススメ。伊吹山ドライブウェイの通行料が高額なので、高速料金分が節約にもなります。ちなみに、高額と言っても往復の料金だし、さらにスマホで伊吹山ドライブウェイの通行料金割引クーポンページを見せると200円割引されるし(今シーズン現在)、山頂の絶景を見たあとなどは、納得の通行料に感じるはず。
バイクで伊吹山を「登山」
関ケ原にある料金を越えるとすぐに急な登り坂が始まります。制限速度は30km/h。パワーの無いバイクだと登るのが少し苦しいかも知れませんが、クルマも含め、みな飛ばさずにゆっくり登っていくので問題ないです。上平寺越(じょうへいじごえ)駐車場辺りまで登ると、伊吹山の頂が見え始めます。さらにドライブウェイを登って行くと、やがて雲が下にも見え始め、まるで空に向かって走っていくような感覚に・・・。標高が上がるごとに景色がどんどん変わっていくし、急カーブの連続なのでゆっくり走っていてもライディングが楽しいです。
標高1260mのスカイテラス駐車場が終点
伊吹山ドライブウェイを登り切ると、スカイテラス駐車場に到着。麓より7℃くらい気温が低いですが、夏なら寒いことはないでしょう。駐車場にはレストハウスのスカイテラス伊吹山があって、食事もOK。展望テラスに出て下界を見下ろしながら昼食なんてのも良いです。SNS映えを狙うなら、イブキヤマチュロス(890円)を片手にパシャ。伊吹の文字の形をした揚げたてのチュロスはモチモチで味もイケます。テラスからは西側にびわ湖の湖北エリアが見下ろせるし、展望階段を登れば東側に白山や御嶽山などの名峰が一望できるので、この駐車場で満足してUターンしてしまうライダーもけっこう多いです。
さすが日本百名山という眺め
ただ、残り117mほどで伊吹山の山頂なので、駐車場だけで引き返してしまうのは惜しいです。駐車場から山頂への登山道は2つあって、距離約1000mの西登山道なら傾斜も緩やかで誰でも楽々。ただし片道40分ほどかかります。一方、中央登山道だと距離約500mで片道20分ほどで頂上に登れますが、階段状の急坂で少々ハード。時間に余裕のあるライダーなら、西登山道でのんびり散策しつつ登り、中央登山道で一気に降りてくるのがオススメです。
山頂に辿り着くと、360度、全てが自分より下の世界。どちらを向いても思わず見惚れてしまう絶景が広がっています。特に西側の琵琶湖を見下ろす風景などは、ライディングにしか興味のないライダーでもきっと感動するはず。頑張って登山道を登ってみてください。