日本三名泉の一つ、下呂温泉へ日帰りツーリング
下呂(げろ)温泉は、有馬温泉(兵庫県)、草津温泉(群馬県)とともに日本三名泉と言われる温泉。名古屋からすぐ近場の岐阜県下呂市にあるので、あまりありがたみを感じないかもしれませんが、全国から観光客が訪れるこの有名な温泉地は一度はバイクで行っておきたいスポットです。日帰りで出かけて公衆浴場で名泉を満喫するのもいいし、もっと手軽に各所にある足湯で下呂の湯を体験するだけでもOK。周辺にはライダー好みの信号の少ない街道が広がっているので、マップを見ながらコースを検討してみてください。
名古屋からなら、まずはR41で北上して岐阜県へ。そのまま飛騨川に沿って続くR41で川辺町、七宗町、白川町を抜けて下呂市に入ったら、30kmほどで下呂温泉に到着。もう少し走りを楽しみたいコースなら、途中、下呂市の保井戸交差点でR256に左折して、ささゆりトンネルを潜って岩屋ダムへ進み、そしてダム湖の湖畔道路を走って下呂温泉へ。下呂温泉に着いたら無料駐車場にバイクを停め、足湯や公衆浴場などを体験・散策したあと、昼食はライダーが集まるダーツバーで。帰りはR257で北へ走り、せせらぎ街道に出て郡上八幡経由で名古屋に戻るコースがおすすめ。
下呂へ向かう飛騨川沿いの道
R41は、川辺町辺りから信号がほとんどなく、適度にカーブが続くライダー好みの道になります。特に七宗町から白川町に至る12kmほどの区間は、美しい飛水峡(ひすいきょう)を眺めながら走れるので、のんびり流していても苦にならないでしょう。白川町を抜け、そのまま30kmほど北上して行けばすぐに下呂温泉。もう少しスポーティーに走ってみたいライダーなら、途中、ささゆりトンネル(原付は通行不可)で岩屋ダム方面に大回りして、岩屋ダムからのワインディングロードを北上して行くコースを選んでみてください。
まずは無料駐車場を見つける
岩屋ダム経由のコースを使った場合は、岩屋ダムからR257に突き当たるまで北上し、そしてR257で南に引き返して下呂温泉に向かいます。いずれにしても下呂温泉への案内看板が各所に出ているので迷うことはないはず。下呂温泉に到着したら、まずはバイクを停める場所を見つけます。飛騨川の左岸河川敷にあるクアガーデン下駐車場がバイクもOKの駐車場。そしてもう一つ、下呂大橋で飛騨川の右岸側に渡り、栄町通りを北に入ったところにある幸の瀬二輪駐車場がバイク専用駐車場。どちらも散策スタートに便利な位置にある無料の駐車場です。
徒歩で温泉街を巡るのが楽しい
バイクを停めたら、あとは歩いて温泉街を散策してみます。最初に下呂温泉で一番古い鷺(さぎ)の足湯でまったり。向かいにはカエルの看板が目印の下呂プリンがありますが、ここのプリンも下呂の味として押さえておきたい新名物です。そこから少し歩くと道沿いにビーナスの足湯があるので足湯のハシゴ。そして足湯と言えば下呂温泉の名物、噴泉池(ふんせんち)も忘れずに体験してみてください。下呂大橋下の河川敷にあって開放感いっぱいのロケーションです。もちろんどの足湯も無料。ちなみに噴泉池は以前は入浴ができたのですが、2021年12月から足湯専用になっています。
タオルを荷物に入れて、さあ、日帰り温泉ツーリング!
公衆浴場で下呂の湯を満喫するなら、クアガーデン下駐車場から階段を上がったところにあるクアガーデン露天風呂(700円)へ。ここは飛騨川のせせらぎを聞きながら入浴できる露天風呂です。もう一つ、対岸の幸の瀬二輪駐車場のすぐ近くにある幸乃湯(さちのゆ・430円)はタトゥーも可なので、そんなバイカーがよく利用している公衆浴場。ここは地元民も利用する銭湯感覚的な温泉です。
昼食なら、ダーツバーBORO(ボロ)で名物のベーコンチーズバーガーなど。ここは全国各地からライダーがやってくる、知る人ぞ知る下呂のバイク大好きオーナーの店です。以前はハーレー乗りが多かったですが、今は旧車、原付、レプリカ、外車のライダーなどなどいろいろなライダーが訪れているので気軽に入店できます。