12年に一度注目される、これがうさぎ岩
うさぎ岩は、岐阜県瑞浪市陶町(すえちょう)の山中にあるうさぎの形をした巨岩。あまり知られていませんが、卯(うさぎ)年を迎える前年末から地元新聞やローカルTVなどで取り上げられて12年に一度、注目されるスポットです。ライダーも近くを通るR363はツーリングでよく利用していても、うさぎ岩まで行ったことのある人は少ないはず。バイクを駐車場に停めてから30分以上、ふうふう言いながら山の中に続く登山道を登ることになりますが、せっかく巡ってきた卯年の機会を逃す手はありません。卯年中にうさぎ岩を見に行けば、きっと良いことがあるでしょう(たぶん)。
名古屋からなら、まずは瀬戸市の品野交番前交差点からR363に入って東進。R363で岐阜県に進み、そのまま14kmほど走ると世界一の美濃焼こま犬のある交差点。この交差点を右折して150mほど先のこま犬駐車場に駐輪したら、こま犬の隣りにある八王子神社の境内に入り、うさぎ岩登山道入口から登山開始。山の中を登って行くと30分くらいでうさぎ岩が見えるビュースポットに到着。せっかくなのでさらにうさぎ岩まで登ったら、同じルートで下山。昼食ならR363沿いにあるみくに茶屋でじねんじょ料理など。名古屋から片道約40kmのコース。
R363で世界一の美濃焼こま犬まで
品野交番前交差点から東へ続くR363は、信号もほとんどなく、また、峠越えのヘアピンカーブあり、高速コーナーありでライダー好みの道。瀬戸から日本大正村や岩村方面へ向かうツーリングルートとしてよくライダーに利用されています。このR363で岐阜県に入って14kmほど走ると、目の前に見えてくるのは世界一の美濃焼こま犬。うさぎ岩はこのこま犬の裏手に広がる山の中にあります。さっそくこま犬駐車場に駐輪(無料)。ちなみに、ここまでR363を使わずに、R419で南からアクセスするというコースもワインディングロードで楽しいです。
運動不足のライダーにはキツい登山道
こま犬駐車場から歩いて八王子神社の境内に進むと「うさぎ岩登山道入口」の看板があるので、ここから登山道に入ります。まずは神社裏手の雑木林を越え、民家脇の小道などを通ってどんどん山奥へ。登山道は人ひとりがやっと通れるほど狭く、すぐ横が谷になっていたりするので気をつけてください。道はだんだん傾斜が急になっていき、最後はふくらはぎが悲鳴を上げるほどキツい感じに・・・。運動不足を痛感しながら登って行くと、ようやくうさぎ岩ビュースポットに到着します。ここにはベンチが用意されているので、ほっと一息。
これはたしかにうさぎだと納得
ビュースポットから谷を挟んだ標高525m地点の尾根に目をやると、お目当てのうさぎ岩が青空をバックに佇んでいます。胴体と頭・耳の2つの大岩が組み合わさって、たしかにこれはうさぎ。12年振りの卯年のために地元住民が周りの木を切ったりしてあるので、今はその姿がはっきり見えています。ビュースポットには自撮り用のフォトスタンドも用意されているので、ここで記念写真をパシャ。せっかくなので、もうひと踏ん張りしてうさぎ岩の近くへ・・・。うさぎ岩前方の岩の上に乗って周囲を見渡してみると、陶町の町並みから、遠くは白山まで見通せて気持ち良いです。
卯年にうさぎ岩を見れて満足
うさぎ岩からの下山は登りとは違って楽々で、時間も半分くらいで駐車場まで戻れます。それに卯年にうさぎ岩を見れて、達成感いっぱいでバイクの元へ。
再びバイクに跨ったら、R363を瀬戸方面に戻って道沿いにあるみくに茶屋で昼食。ここは天然のじねんじょを使ったじねんじょ定食(1350円)などが人気で、みくに茶屋での食事を目当てにツーリングにやってくるライダーも多いです。遅めに家を出たのなら、最初にみくに茶屋で昼食をとってからうさぎ岩に向かうのもいいかも。うさぎ岩は名古屋から近場のスポットなので、寒い時期でも日中の気温の上がる時間帯で行って帰って来られるのでおすすめです。時間があるなら、うさぎ岩からR363をさらに進んで日本大正村や岩村、そして恵那方面まで足を伸ばすコースを考えてみるのもアリ。