紅葉シーズンに行ってみたい近場の名爆
岐阜県八百津(やおつ)町にある「五宝滝(ごほうたき)」は、一の滝、二の滝、三の滝と3段になった滝の合計落差が80mにもなる全国でも有数の名瀑(めいばく)です。また紅葉シーズンは、白く流れ落ちる滝がカラフルな木々に彩られて絵になるスポット。紅葉自体はそれほど大したことはないですが、滝の脇に作られた急な階段を伝って、全部で5つある滝を巡る散策ができるのが秘境アクティビティのようでポイントが高いです。ちなみに、紅葉の見頃は例年11月中旬。名古屋から近場だし、気軽な秋ツーリングの目的地としてこの八百津町の五宝滝はおすすめです。
名古屋からなら、まずはR19で春日井市を通って岐阜県多治見市へ。多治見市でR19からR248経由で県道83に入ったら北上。県道83で可児市を通り抜け、八百津町に入って木曽川を渡り、八百津町内をさらに北へ。1.9kmほど進んだところで案内看板に従って県道83を外れ、山奥に向かって2.1kmほど走れば五宝滝の駐車場に到着。滝下まで歩いて進んだら、1.5kmほどある五宝滝周遊コースを散策。昼食なら八百津町ファミリーセンター内にある食事処で丸山ダムカレーなど。せっかくなので新旅足橋のバンジージャンプも見学。名古屋から五宝滝まで約52kmのコース。
八百津の山の中へ
木曽川を渡って八百津町の町なかに入り、そのまま民家の間に続く道をどんどん山の方に走って行けば、4kmほどで五宝滝の無料駐車場に到着します。途中にいくつか分岐点があるので、五宝滝への案内看板を見落とさないように。駐車場はクルマ20台分ほどしか停められないですが、バイクならちょっとした空きスペースに停められるので、ハイシーズンでもOKでしょう。バイクを停めたら、まずはカエデが美しく紅葉している渓流沿いの小径を歩いて滝方面へ。400mほど沢沿いを登って行けば、やがて五宝滝が見えてきます。
五宝滝周遊コースを散策
五宝滝を下から見上げると、たしかに一本の滝がまっすぐに高い崖の上から流れ下っているように見えて迫力があります。滝の途中に架かった赤い太鼓橋や紅葉した木々も美しく、やはり紅葉シーズンは一番絵になる季節。五宝滝のいいところはこの眺めを堪能できるだけでなく、散策路を伝って崖を上り、滝巡りができるところです。実は五宝滝は正面に見える一の滝、二の滝、三の滝の他に、あの宮本武蔵が修行したという伝説が残る円明の滝、二天の滝もあって全部で5滝。それで五宝滝というのですが、1.5kmほどの散策路を進むと5滝全部を間近に見て回れるのです。
ハードだけど楽しい滝巡り
一番下の三の滝の滝壺近くから登り、赤い太鼓橋を通って二の滝の滝壺へ。そこから急な階段をふうふう言いながら登ると一の滝の滝壺。さらに散策路を進んで行けば残りの円明の滝、二天の滝の滝壺を通過して、最初のスタート地点近くに戻れます。けっこう足腰にきますが、険しい崖の途中にある滝を巡る散策は、秘境アクティビティのようでワクワク。紅葉と滝を眺めるだけよりずっと楽しいです。滝巡りが済んだら、バイクに乗って八百津町の町なかに戻り、昼食は八百津町ファミリーセンター内にある喫茶レストラン・ナンテンで名物の丸山ダムカレーなど。ダムカード付きで1080円です。
紅葉してなくても五宝滝はおすすめ
丸山ダムカレーを食したあとは、せっかくなので八百津町にある高さ約200mの国内最大級の橋・新旅足橋(しんたびそこばし)にも寄ってみます。R418で東に向かい、鷲ヶ峰トンネルを抜けるとすぐ。ここには日本一の高さ215mの「岐阜バンジー」があるので、タイミングが合えばウイングスーツを着て橋の上から谷底に飛び出すジャンパーの姿が見られます。もちろん体験(料金28000円・要予約)もできるので、度胸と興味のあるライダーはツーリング計画に組み込むのもアリ。なお、五宝滝は見た目が美しくなる紅葉シーズンだけでなく、滝の水が冷たくて気持ちの良い夏シーズンもいい感じです。近場だし、気軽に出かけてみてください。