巨大風車が林立するワインディングロードへ
青山高原道路(あおやまこうげんどうろ)は、三重県の津市西部から伊賀市東部にかけて広がる青山高原を縦走する県道で、標高700〜800mの高原地帯はしる10kmほどの気持ちの良いワインディングロードになっています。信号がなく、適度なカーブが連続していてライダー好みの道ですが、なにより道沿いに巨大な風力発電の風車が立ち並んでいるのがユニーク。青山高原全体では91基もの風車が設置されていて、そんな風車群沿いを走って行けるのが魅力です。ナゴヤンライダーにはあまり馴染みがありませんが、一度は走っておきたい三重県のツーリングスポットがここ。
名古屋からなら、まずは名古屋西ICから東名阪自動車道に入って三重県へ。東名阪自動車道は伊勢自動車につながっているので、そのまま走り続けて伊勢自動車の久居ICまで高速ラン。久居ICでR165に降りたら西へ27kmほど進み、青山トンネルを抜けた先でR165から青山高原道路へ。そして5.4kmほど走った先にある青山高原三角点で眺望を堪能し、さらに3kmほど先の風車群の前で記念写真。そのあと、すぐ先の久居榊原風力発電施設駐車場で休憩したら、最後は1.5kmほど先にある航空自衛隊笠取山分屯基地まで走ってUターン。名古屋から片道約110kmのコース。
高速道路を使って市街地をパス
青山高原方面へ下道のR23でアクセスしてもいいのですが、四日市や津の市街地を通ることになって時間がかかるし、信号も多くてストレスばかり溜まります。ここは高速道路で一気に久居ICまで行くのがおすすめ。伊勢自動車の久居ICを降りたらR165を西進して青山高原方面に進みますが、青山高原には確実な食事処が無いので、昼食ならどこかR165沿いの飲食店で済ませておくのがいいでしょう。R165を進んでいくとやがて前方に青山高原の山々と、その稜線に立つ白い風車群が見えてきます。
青山高原のシンボル、巨大風車出現
ちなみに、青山高原道路というのは通称で、正式名は県道512号青山高原公園線。かつてここは有料道路でしたが、今では無料で通行OK。R165から青山高原道路に入ると、序盤は登りのヘアピンカーブが連続し、これで一気に標高を上げます。そして5kmほど進むと突然、コーナーの先に巨大な風車のブレードが現れて「お〜っ」。想像以上の大きさに圧倒されます。まずはここで右手にある青山高原ふるさと公園の駐車場にバイクを停め、近くの青山高原三角点まで散策。標高756mの丘の上から見渡すと、高原の森の中に何十本もの巨大風車が突き出ていて、このユニークな眺めにもびっくりです。
青い空と白い風車が絵になるところ
青山高原三角点近くには高原唯一のカフェがあって、軽食やドリンクなどが楽しめますが、営業が不定期なのでちょっとアテにはできません。やっていればラッキー、ということでテイクアウトのコーヒー(¥450)を片手に伊勢湾を見下ろしながらコーヒーブレイク。再びバイクに乗ったら、所々に現れる風車を横目にワインディングロードを流して、3kmほど先の道端にバイクを停めてみます。電波塔が立つここは、道端から数十本の風車が林立する風景が眺められるビュースポット。たいていのライダーがここで風車群をバックに愛車の記念写真を撮っていきます。写真を撮ったら、すぐ先にある久居榊原風力発電施設駐車場へ。
往復20kmの高原道路を楽しもう
久居榊原風力発電施設駐車場からは巨大風車のすぐ近くまで歩いて行けて、ローターの直径が50mを超える風車を真下から眺められるので要チェック。時折、風車のブレードが「ブォ」と鳴って迫力満点です。再びバイクに乗ったら、1.5kmほど先にある航空自衛隊笠取山分屯基地の前まで走ってUターン。この先も道が続いていますが、センターラインの無い細い道なのでおすすめしません。基地前の空き地でUターンして、逆方向からの青山高原道路と巨大風車のあるシーンを楽しんだ方がベター。ちなみに、青山高原道路はその名の通り、高原にあるので夏でも涼しいのですが、夏は三重県に行くまでが暑くて嫌になるので、秋や春など少しひんやりとした時期に訪れた方が快適です。