有名スカイラインを走ってみる
伊豆(いず)スカイラインは、伊豆半島の付け根あたりの東側を縦走する40.6kmの自動車専用観光道路。首都圏からだと日帰りで行けるワインディングロードとして人気ですが、名古屋エリアからだと日帰りはちょっときついです。この際、箱根にでも宿を取って、1泊ツーリングで楽しむのがおすすめ。「伊豆スカ」はライダーの間で昔から有名なスカイラインだし、周辺には同じく有名な有料道路がいろいろあるので、2日かけて一気に走り回ってしまうのも良いでしょう。ちなみに、伊豆半島は冬でも比較的暖かい地域なので寒い季節でもOKだし、伊豆スカから見る富士山も冬の方がよく見えます。
名古屋からなら、まずは新東名高速道路に入って静岡方面へ。沼津市の長泉沼津(ながいずみぬまづ)ICで新東名を降りたら、そのまま伊豆縦貫自動車道で南下。大仁南(おおひとみなみ)ICでR414に降り、県道12を経由して伊豆スカイラインの冷川(ひえかわ)ICからスカイラインに入って北上。そして31kmほどワインディングロードを走り、熱海峠ICで伊豆スカイラインを出たら、すぐ先の十国峠で休憩。さらに8kmほど進んでバイカーズパラダイス南箱根もチェック。名古屋からここまで約300km。
スカイラインの一部南部分は割愛
新東名に入ったら沼津市の長泉沼津ICまで高速ラン。120キロ制限の箇所も多いし、交通量も少なめなので快適です。長泉沼津ICを出たらそのまま伊豆縦貫自動車道で南下し、伊豆スカイラインの途中にある冷川ICから伊豆スカイラインに入って北上。もちろん全線を走っても良いのですが、伊豆スカイラインは北部分がいかにもスカイラインらしい眺望で楽しいので、アクセスしやすい冷川ICから入って北端の熱海峠ICに抜けるだけでも十分です。バイクの通行料は冷川IC〜熱海峠IC間で¥480ナリ。冷川ICで現金で支払ってください。
路面状態の良い有料道路
冷川ICから北上を始めると、最初は森の中に続く道という感じでスカイラインぽくないですが、路面状態が良いし、コーナーが適度に回り込んでいて楽しいです。眺望も楽しめるのは11kmほど走ったところにある巣雲山(すくもやま)駐車場辺り。運が良ければ富士山を横目にコーナリングができます。さらに12.6kmほど進んだ池の向(いけのむかい)駐車場辺りや、その先の西丹那駐車場辺り、玄岳(くろたけ)駐車場辺りも、遠方まで見通せる広々とした風景で開放感いっぱい。ただ、夏は湿気が多くてモヤるので、天気が良くても富士山を滅多に見られないのが残念です。
冷川IC〜熱海峠IC間31km、たっぷり走れる
でも、ライダーとしては富士山より、きれいな路面と延々と続くワインディングロードが一番の魅力。首都圏ライダーのツーリングコースとしては定番ですが、ナゴヤンライダーはなかなか走る機会がないので、一つ一つのコーナーをじっくり味わうように北上を続けてみます。玄岳駐車場を過ぎ、さらに5.9kmほど快適なワインディングロードを走って熱海峠ICを出れば、伊豆スカイラインは終了。スカイラインを出て、そのまま700mほど北上するとケーブルカーのある十国峠(じゅっこくとうげ)があるので、ここで休憩します。十国峠もライダーがよく立ち寄るスポット。
伊豆スカイラインの次はどこを走ろうか
十国峠を越え、そのまま6kmほど北上を続けるとバイカーズパラダイス南箱根があるので、立ち寄ってみます。ここはカフェやバイクレンタル、イベントスペースなどがあるライダー優先のレストハウス(入場料¥500)。ライダーの間で話題のスポットだし、1時間¥3,000のバイクレンタルも気軽に体験できるので要チェックです。バイカーズパラダイス南箱根を出たら、北に進んで芦ノ湖スカイラインや、箱根スカイラインといった有名スカイラインを走っても良いし、椿ラインなどの有名ワインディングロードを体験しても良し。他にも周辺にはアネスト岩田ターンパイク箱根や、湯河原パークウェイなどの有料道路があるので、余裕のある一泊ツーリングで自分なりのコースを計画してみてください。