そらさんぽ天龍峡を体験して、天空の里ビューポイントへ
長野県飯田市にある「下栗の里(しもぐりのさと)」は、標高800〜1000mの尾根にへばりつくように民家や畑が点在する山村。最大傾斜38度の斜面にぐねぐねと道路が続き、そのロケーションを天空の里ビューポイントから見下ろせるのがライダーにも人気の観光スポットです。今回は中央自動車道から無料の三遠南信自動車道を使い、新名所のそらさんぽ天龍峡も体験して下栗の里まで行くルート。中央自動車道を使えば意外と「近場」なので、日帰りツーリングとしておすすめです。
名古屋からなら、まずは中央自動車道を使って飯田山本ICまで一気に。飯田山本ICからそのまま続く三遠南信自動車道で東進し、天龍峡PAで休憩。ここでそらさんぽ天龍峡を体験したあと、三遠南信自動車道を終点まで走り、県道83、県道251経由で矢筈トンネルを抜け、R152を南下して上村小学校の手前の路地で左折。そして狭い山道を道なりに登って行けば下栗の里の駐車場に到着。天空の里ビューポイントへは徒歩で20分ほど。昼食は村内の食事処で。名古屋ICから下栗の里駐車場まで約157kmのコース。
天竜峡の上空80mを散歩
中央自動車道の飯田山本ICを降りると、道はそのまま三遠南信(さんえんなんしん)自動車道に繋がっています。この道も信号の無い高架道路で有料道路のようですが、嬉しいことに無料。6kmほど走ると天龍峡PAが出てくるのでここにバイクを停め、そらさんぽ天龍峡を体験してみます。2019年にオープンした三遠南信自動車道の橋・天龍峡大橋の桁下歩道の名前がそらさんぽ天龍峡。自由に対岸まで橋の下を歩いて渡ることができ、80mの高さから天竜峡の風景を眺められます。これはまさに空を散歩している気分!
矢筈トンネルを抜け、R152から山道へ
天龍峡PAに戻ったら、再びバイクに乗って三遠南信自動車道を終点まで走り、県道83、県道251経由で矢筈(やはず)トンネルを目指します。少し分かりにくいのでマップで確認を。そして、矢筈トンネルを抜けてR152を7.6kmほど南下したところで狭い路地に左折。上村小学校のすぐ手前ですが、見落としやすい場所なので注意してください。下栗の里へ行くルートはいくつかありますが、このルートが一番楽でおすすめ。ただし、いつ対向車が来てもいいようにコーナー出口でインにつくライン取りを・・・。
昼食のあとは、天空の里ビューポイントへ
つづら折りになった山道はクルマがすれ違いもできないほど狭いですが、バイクなら余裕です。ただ、ガードレールの外に目をやるとすごい傾斜地になっていて緊張。目の前に広がる美しい山々の景色を楽しむ余裕はないです。7.8kmほど走ると下栗の里の無料駐車場に到着するので、バイクを停めたら、徒歩で坂道のコーナーを少し下って、南アルプスを望むテラス席のある食事処・いっ福で昼食を・・・。地元の食材を使った定食(1000円)がライダーに人気です。女将さんの元気の良いトークを聞きながら食事を済ませたら、いよいよ目当ての天空の里ビューポイントへ。
意外にアクセスが良い下栗の里
駐車場から天空の里ビューポイントへは徒歩で20分ほど。少々時間はかかりますが、下栗の里らしい写真が撮れるのはここだけなのでぜひ。ちなみに、10年ほど前にここから撮影された引っ越しのサカイのCMをきっかけにして、下栗の里が大ブレイクしました。曲がりくねった道路を宅配トラックが登っていくCMのシーンを覚えているライダーもいるはず。ものすごく山奥なイメージでしたが、実際の下栗の里は意外にアクセスが良く、山を降りればすぐに幹線道路なのでビッグバイクでも気負わずに行けます。そんなわけで、土日などはたくさんのクルマ、バイクが狭い下栗の里を目指して混雑するので、できれば平日に行くのが良いかもしれません。