中部エリアの定番ツーリングコース
「せせらぎ街道」は、郡上八幡から高山市の清見町三日月町に至る64kmほどの道路の愛称。馬瀬川や川上川に沿って続く気持ちの良いワインディングロードがライダーに人気で、一度は走ってみたい中部エリアの定番ツーリングコースとなっています。また、沿道の景色が素晴らしく、特に初夏の新緑、秋の紅葉の美しさは格別。絵になる風景の中を延々と走り続けられるのが魅力です。いまの時期、街よりずっと気温が低いのでしっかりと厚着をして出かけてみて下さい。
名古屋からなら、まずはR22で岐阜県へ。R22はそのままR156になるので、あとはR156で一気に北上して郡上八幡へ。郡上八幡でR156を外れ市街地に入れば、ここからすでにせせらぎ街道。R256経由でR472に入ったら、12.5kmほど走って道の駅・明宝で休憩。さらに16kmほど走って道の駅・パスカル清見で昼食。ここからR257、そして県道73と続くせせらぎ街道を進み、西ウレ峠を越え、33kmほど走ればR158に突き当たってせせらぎ街道の終点。片道約150kmのコース。
道の駅・明宝から本格的にスタート
せせらぎ街道は、郡上八幡からR158を使って高山市街に向かう際のいわば抜け道街道。西ウレ峠を越えてショートカットしていくので、R158でひるがの高原を回って行くより距離も時間も短いし、なにより気持ちのいいワインディングロードなので、ツーリングライダーに好んで使われます。まずはせせらぎ街道沿いの道の駅・明宝でトイレ休憩。平日でもたくさんのバイクが停まっています。ここからせせらぎ街道終点まで信号交差点はひとつも無し。道の駅・明宝がせせらぎ街道の本格的なスタート地点といった感じです。
パスカル清見でライダー丼など
せせらぎ街道の坂本トンネルを越えると高山市。すぐに道沿いに道の駅・パスカル清見が出てくるので、タイミングが合えばここで昼食を・・・。レストランは午前11時オープンです。ライダーに人気なのは裏メニュー的なライダー丼(1200円)。中身はシェフのおまかせなので、何が出てくるかは事前に分かりません。ボリュームがあって、セルフのコーヒー券がこのライダー丼だけについているのが嬉しいです。食事が済んだら、再びせせらぎ街道を北上。登りのワインディングロードを気持ち良く進んで行きます。
西ウレ峠を越え、今度は下り
パスカル清見から10kmほど走り、西ウレ峠手前のこもれび広場まで来ると、辺りは美しい広葉樹の林。ガードレールも電柱もなく、どこか外国の高原道路を走っている気分になります。また、この辺りは馬瀬川の源流となっていて、道沿いに続く小川がいかにもせせらぎ街道といったイメージ。ちなみに、紅葉の時期はこのこもれび広場周辺が一番の紅葉スポットなので要チェックです。そして、せせらぎ街道最高地点である西ウレ峠(1113m)を越えると、今度は下り。まだまだせせらぎ街道は続きます。
ライダーなら一度は走っておきたい道
西ウレ峠を越えて川上川沿いに進む後半は、白樺やカラマツの林があったりしてこちらも美しい景色。紅葉の時期だとモミジやヤマボウシ、ニシキギなどの赤色が加わり、ぐっと艶やかになります。路面状態の良い高速コーナーをクリアしつつ下って行くと、大倉トンネルを抜けた先に平滝があるので、紅葉の時期ならちょっとバイクを降りて記念写真を・・・。道沿いにある駐車場から歩いてすぐ滝まで行け、滝と紅葉の美しいシーンが撮れます。再びバイクに乗ったら残りは9.5km。ノンストップでワインディングロードを走り、R158に突き当たってせせらぎ街道の終点です。