御岳スカイライン (長野県王滝村)


御嶽山7合目に続く九十九折りコース

スキーリフトの支柱が立ち並ぶ中をうねるように続く御岳スカイライン
スキーリフトの支柱が立ち並ぶ中をうねるように続く御岳スカイライン

御岳(おんたけ)スカイラインは、長野県王滝村を通り、御嶽山7合目にある田の原駐車場まで続く約17.2kmのワインディングロード。元は有料の林道でしたが、1997年に無料開放され、ライダーが標高2,180m地点まで気軽に登れるルートとなっています。あまりメジャーなスカイラインではないですが、九十九折り(つづらおり)のヘアピーンカーブが連続するステージは、ナゴヤンライダーも一度は走っておきたい絶景スポット。終点の田の原駐車場から見上げる御嶽山の雄大な姿にも感動します。


おすすめコース

名古屋からなら、まずはR19で北上し、中津川市を越え長野県へ。さらにR19を進み、木曽町の元橋交差点で左折したら県道20、県道473を経由して県道256で王滝村へ。そしてそのまま県道256をおんたけ2240スキー場の案内を目印に進んでいけば、御岳スカイラインの始まり。途中、清滝や新滝に寄って涼んでもよし。昼食ならスキー場のレストランで山賊焼バーガーなど。そして17.2kmのスカイラインを登り切れば、7合目の田の原駐車場に到着。名古屋から片道約160kmのコース。


おんたけ2240スキー場の中に続くスカイライン
おんたけ2240スキー場の中に続くスカイライン

名古屋よりずっと涼しい王滝村へ

暑い名古屋を脱出して、R19で中津川を越えてもまだあまり涼しくはないですが、信号の少ないR19を風を切って進んでいる分には不快ではないです。木曽町に入り、R19の元橋交差点が出てきたら左折。ここから王滝村へ向かい、県道256をどんどん進んで行きます。王滝村まで来ると空気はぐっと涼しくなるし、道もすでに気持ちの良いワインディングロード。村の中心部を突っ切って県道256を登って行くと、そのまま御岳スカイラインに入ります。スカイラインの始まりは御嶽山3合目付近。

標高がどんどん高くなって空気もひんやり
標高がどんどん高くなって空気もひんやり

御嶽山の行者が修行する滝もチェック

3合目付近には清滝と新滝という2つの滝があります。真冬には氷柱となる高さ30mの清滝は、夏は水音が轟き、近くまで行くと水しぶきのシャワーを浴びることになりますが、それが気持ちイイ! また、新滝は滝の後ろにある岩祠に入ることができ、そこから滝の裏側を見れるのがユニークです。こちらもすごい水しぶきで一気にクールダウン。さらにスカイラインを登って行くと、おんたけ2240スキー場が出てきます。昼食なら、ここのレストランで長野県の名物・山賊焼バーガーなど。鶏のもも肉の唐揚げが丸々1枚入っていて食べ応えがあるし、美味いです。

御嶽山7合目にある田の原駐車場
御嶽山7合目にある田の原駐車場

ゲレンデの斜面を登って行く

おんたけ2240スキー場の中を登る御岳スカイラインは、まさに九十九折り。ゲレンデの斜面に作られたヘアピンカーブが折り重なって少しずつ高度を上げて行きます。冬は一面真っ白な雪に覆われるこの場所も、夏は草木が青々として目に鮮やか。ちょっとバイクを停めて見下ろしてみると、走ってきた道がうねるように続いていて、とても絵になるシーンです。そして進行方向を見上げると、日本百名山の一つである御嶽山の頂がすぐそこに・・・。この絶景を眺められるだけでも御岳スカイラインにやってきた価値あり。


御岳スカイラインで見つけた
行者の修行の場でもある清滝。車道からすぐに行ける
行者の修行の場でもある清滝。車道からすぐに行ける
裏から眺める新滝。豪快な水音と水しぶきを浴びる
裏から眺める新滝。豪快な水音と水しぶきを浴びる
山賊焼バーガー(¥1,000)はテイクアウトもOK
山賊焼バーガー(¥1,000)はテイクアウトもOK


御嶽神社の鳥居が登山道の入口。田の原駐車場で
御嶽神社の鳥居が登山道の入口。田の原駐車場で

間近に夏の御嶽山を見上げる

御岳スカイラインを登りきると標高2,180mの田の原駐車場に到着。ここは御嶽山への登り口の一つになっていて、夏は登山客の姿も多いです。駐車場には御嶽神社の鳥居があって、ここが登山道入口。ちなみに御嶽山の頂上は標高3,067mで、3時間ほどで登れるとか。でも、ライダーが装備も事前の計画も無しで挑戦するのは止めるべき。御嶽山の7合目までバイクで登って来られたことだけで十分達成感があります。記念に夏の御嶽山をバックにして愛車と一緒にパシャ。なお、御岳スカイラインは11月上旬頃から5月下旬頃まで冬季通行止めになるので、訪れる時期に注意してください。

絵になる九十九折りのワインディング。一度は走ってみたいスカイラインだ
絵になる九十九折りのワインディング。一度は走ってみたいスカイラインだ