日本最長の宿場町を散策してみる
奈良井宿(ならいじゅく)は、江戸時代の五街道の一つである中山道(なかせんどう)に作られた宿場町。日本最長の宿場町としても知られていて、約1kmに渡って当時の面影を残す建物が延々と続いているのがユニークです。同じく中山道にある宿場町、馬籠(まごめ)や妻籠(つまご)も有名ですが、さらに北にあるこの奈良井宿も一度は行ってみたい中部エリアの観光スポット。標高が940mほどあって夏でも気温が低めだし、アクセスするR19はほぼノンストップで風を切って走れるので、暑い時期のツーリングにも向いています。
名古屋からなら、中央自動車道に入って中津川ICまで60kmを一気に北上。中津川ICでR19に降りたら、さらに80kmほどR19を北に走れば奈良井宿に到着。道の駅「奈良井木曽の大橋」が目印。バイクを道の駅の無料駐車場に停めたら、JR中央本線の下を潜って奈良井宿の旧街道へ。そして1kmほどの宿場を往復して観光。昼食は名物のそばなど。再びバイクに乗ったら、R361を使って伊那市、さらにR152で諏訪市方面へとツーリングを続けます。奈良井宿までの往路約150km。
高速道路で不快な信号待ちをパス
奈良井宿までずっと下道のR19で行けますが、夏は交差点で止まるたびに暑いので、まずは中央自動車道に乗って中津川ICまでノンストップラン。中津川ICからのR19なら信号交差点がほとんどないので、強い日差しの下でもそれほど不快ではないです。それに、中津川あたりから標高がどんどん高くなるので、体に当たる風も少しずつ涼しくなっていきます。木曽川や回りの緑を眺めながら風を切って進めるR19・・・交通の流れも比較的速く、ストレスなくツーリングできる道です。
木曽の大橋を渡って奈良井宿へ
中津川ICから80kmほどR19を走ると奈良井宿に到着。道沿いにある道の駅・奈良井木曽の大橋が目印です。この道の駅は商業施設が無く、トイレと芝生広場がある程度。それでも、道の駅のシンボルである美しいアーチ形をした「木曽の大橋」は必見。長さ33m、幅6.5mの総檜造りで、橋脚の無い木橋としては日本一の幅があるとか。バイクを道の駅の無料駐車場に停めてこの橋を渡り、さらにJR中央本線のアンダーパスをくぐれば、奈良井宿の町並みが続く旧街道に出ます。
1kmに渡って続く宿場を往復
奈良井宿の旧街道は地元住民の車両だけが通行可。なのでライダーはバイクを降りて観光します。JR奈良井駅から少し山の方に登った所にかつての中山道の面影を残す杉並木があったり、宿場の通りに築180年の塗り櫛問屋の建物をリノベーションした古民家カフェがあったり・・・歩いていると興味深い発見がいろいろ。時代を超えて保存されている本物の宿場の中を歩いていると、奈良井宿の往復もあっと言う間です。水場で湧き水を飲んだり、現在も営業を続けている旅籠の千本格子を眺めたり、江戸時代の旅人気分でテクテク。
昼食なら名物のそばなど
奈良井宿で昼食ならやはりそばがオススメ。信州そばの本場の味が堪能できるそば処や食事処が何軒もあります。どの店がいいか迷いながら奈良井宿を散策するのもまた一興。また、お気に入りの古民家カフェを探して、アンティークな空間で時間を忘れてくつろいでみるのも贅沢なツーリングの過ごし方です。奈良井宿観光を終えてバイクに戻ったら、ここでUターンして名古屋に戻ってもいいのですが、せっかくなのでR19を10kmほど引き返したところでR361に入り、木曽山脈越えて伊那市、さらにR152で諏訪市方面までツーリング。そして諏訪ICから中央自動車道を使って戻ります。