海に架かる橋を渡って参拝
愛知県蒲郡市にある「竹島(たけしま)」は、三河湾に浮かぶ周囲680mほどの小さな島。長さ387mの竹島橋で対岸と繋がっていて、この海に架かる橋を歩いて島に行けるのがユニークです。また、島全体が八百富神社(やおとみじんじゃ)の境内になっていて、地元では初日の出や初詣スポットとしても人気。ライダーとしても、このユニークな島の神社に参拝してみるのは貴重な体験です。竹島周辺は寒い時期でも比較的温暖だし、路面凍結の心配も少ないので、冬のツーリングの目的地としておすすめ!
名古屋からなら、豊明インターからR23に入り、この信号のない高架道路で一気に蒲郡西インターまで35kmほどラン。蒲郡西インターを下りたら蒲郡市内を突っ切って海方向に5kmほど走り、竹島入口交差点へ。そこから南下した次の竹島園地交差点近くに無料駐輪場があるのでバイクはそこに。橋を渡って竹島で参拝を済ませたら島の周囲を散策。対岸に戻って海辺の文学記念館でまったりしたあと、近くの魚々の里とまりんでランチ。帰りは海沿いの道を進んで西浦温泉まで走ってから名古屋に戻るというコースです。往復約150km。
蒲郡のシンボルとも言われる竹島
竹島は地図で蒲郡市を検索すればすぐに見つかるはず。竹島園地交差点を左折したすぐの観光バス駐車場にある無料駐輪場にバイクを停めたら、まずは竹島橋までテクテク。橋のたもとにはユリカモメがたくさん飛んでいて、エサをやる人の周りに群がっています。さっそく竹島橋を使って島へ渡りますが、橋の上はきつい海風が吹き抜けているので、帽子などが飛ばされないように注意。橋の上から三河湾をのぞき込んでみると思った以上に澄んでいて、こんな海の上を歩いて島に行けるなんて、とちょっと感動です。
八百富神社は人気の初詣スポット
対岸からわずか400mしか離れていない竹島ですが、生えている植物が対岸とは大きく異なっているということで、島全体が貴重な国の天然記念物となっています。そして、こんもりと緑で覆われた島全域が日本七弁財天のひとつである八百富神社の境内。ちなみに近年では外国人の参拝者も多く、また、元日の初詣では島の中央部の神社に続く階段の一番下まで長い参拝の列が続くとか。これはナゴヤンライダーも初詣スポット候補に入れなければ・・・。参拝が済んだら、そのまま南側に下りて島の周囲を巡る散策路へ。
竹島の周囲を歩いてみる
岩場を伝って無理やり竹島一周も可能ですが、西側を半周ほどする散策路を使えば安全に回れます。島の最南端から見る三河湾など、普段なかなか見ることのできない視点からの風景が楽しめるので、竹島に渡ったら散策路は要チェック。対岸に戻ったら、近くの海辺の文学記念館に寄って、和室からまったりと竹島を眺めてみます。入場無料。ここでは、自分などに宛てた手紙を5年後や10年後に郵送してくれるサービスをやっています(利用料500円〜)。大正〜昭和初期に文人達が多く利用した旅館跡に建つ海辺の文学記念館で、未来の自分に手紙を書くのも一興。
西浦シーサイドロードを走る
再びバイクに乗ったら、650mほど東にある魚々の里とまりんでランチ。竹島ファンタジー館隣りのこの食事処は魚問屋直営なので、近海で獲れた新鮮な海の幸をお値打ちに食べられると評判です。海鮮とまりん丼(1382円)など、たしかに食材がすべて新鮮で美味。昼食が済んだら、蒲郡の気持ちの良い海辺のルートを走ってみます。西方向に進み、形原漁港のブルーブリッジを渡って、三河湾を眺めながら西浦温泉まで西浦シーサイドロードを快走。開放感いっぱいの明るい日差しが気持ち良い! 仲間と走ってもよし、1人で冬の海のシーンを楽しむのもよし、です。