総貯水量日本一のダムへ
徳山(とくやま)ダムは、岐阜県揖斐郡揖斐川町にある総貯水量日本一のダム。貯水量は6億6千万m3で、これは浜名湖の約2倍です。揖斐川(いびがわ)の最上流部をせき止めて2008年に完成。けっこうな山の中にありますが、「日本一のダム」ということで、関西方面からのライダーもよく訪れる人気ツーリングスポットになっています。特に秋はダム湖の周囲の山々が紅葉して絵になるので、そんな時期が一番のおすすめ。ナゴヤンライダーなら楽々日帰りコースです。
名古屋からなら、まずはR22で北上して岐阜県へ。岐南インターでR21に入ったら12kmほど西進し、揖斐川の右岸堤防道路に入って北へ。そして15kmほど揖斐川沿いを走ってR417に右折したら、粕川と揖斐川を渡ってR303へ。このR303で横山ダムまで18kmほど北上を続け、そこからR417でさらに13kmほど走れば徳山ダムに到着。ダムを見学したあとは3kmほど先の徳山会館で昼食。帰りはR417を引き返し、R303沿いの道の駅・星のふる里ふじはしで休憩してから名古屋に戻ります。往復約190kmのコース。
山の中に続くR417でアクセス
揖斐川の右岸堤防道路を使って揖斐川町へ向かいますが、この堤防道路はガードレールや信号が無くて快適です。揖斐川町に入ったらR303でさらに北へ。R303も流れが良くツーリング向き。ちなみに徳山ダム周辺にはガソリンスタンドが無いので、R303に入る前にガソリン残量のチェックをお忘れなく。R303からR417に入ってさらに北上を続けると、道は写真のような交通量の少ない山道になっていきます。路面はしっかり舗装されているので大排気量のバイクでもOK。このR417をずっと走って行くとやがて徳山ダムが見えてきます。
巨大なロックフィルダム
ダムのすぐ隣りあるダムサイト公園にバイクを停めたら、さっそくダム見学。徳山ダムは岩石や土砂を積み上げて造られたロックフィルダム形式のダムで、堤体表面に貼り付けられているのは約30万個の輝緑凝灰岩です。これは海底火山の溶岩が固まって出来たモノとか。遠くから見ると小さな岩のようですが、近づいてみると一つ一つがけっこう大きくて迫力です。ちなみに、巨大な滑り台のようなものは洪水吐きゲートで、運が良ければここから放流が行われているシーンが見られるかも・・・。
堤頂道路から徳山湖を眺める
堤頂道路は一般車両通行止めですが、徒歩ならOK。階段で堤体表面の途中まで降りて行くことも出来ます。そしてダムの後ろに広がっているのが満々と水をたたえた徳山湖。最深部は約120m、面積が諏訪湖並みということで、世界的にも珍しい大水深淡水湖となっています。旧・徳山村が丸々このダム湖に沈んでいるのも有名な話。ひと通りダムの様子を見学したら、記念にダム管理所受付でダムカードをもらい、90トンダンプトラックのタイヤの前で記念写真をパシャ! ちなみに、ダム建設時に使われたこのタイヤの値段は1本約250万円とか。
徳山会館まで走ってUターン
ダムサイト公園から再びバイクに乗って3kmほど進むと徳山会館に到着します。この中にあるレストランで話題のダムカレーを発見。洪水吐きゲートの放流を模してカレーのルーを流せるのが楽しいです。昼食が済んだらここでUターン。ちなみに、湖畔道路も整備されていますが、トンネルが多いし、周回出来ないのでライダーはあまり走らないです。R417からR303に戻ったら、道の駅・星のふる里ふじはしで休憩。ここは無料の足湯があったり、こだわりの手打ちそば処があったりして、「徳山ダムツーリングライダー」がほぼ必ず立ち寄る休憩スポットとなっています。