滝の水しぶきと流しそうめんで暑さを忘れる
阿弥陀ヶ滝(あみだがたき)は、岐阜県郡上市白鳥町にある落差約60mの見事な滝。岐阜県の名水50選や、日本の滝百選に選ばれている名瀑で、夏休み期間中などは涼しげな滝のシーンを求めてたくさんの人が訪れる白鳥町の人気観光スポットになっています。実際、滝の水がミストのように舞って、滝壺の周囲はひんやりと快適な空間。そして、近くにある阿弥陀ヶ滝荘で楽しめる冷たい湧水の流しそうめんも涼しげ。さあ、街の暑さを一瞬忘れられる阿弥陀ヶ滝へ、ライダーもGO!
名古屋からなら、まずはR22で北上して岐阜県へ。R22は岐南インターを越えるとR156になるので、そのままR156で白鳥IC付近まで70kmほど北上。白鳥ループ橋の脇を過ぎ、さらにR156を7.5kmほど走ると県道314への分岐点が出てくるのでここで左折。あとは道なりに県道314を3.5kmほど行けば阿弥陀ヶ滝に続く小道の入口に到着です。600mほど進んで無料駐車場に駐輪したら、8分ほど歩いて阿弥陀ヶ滝へ。帰りは白鳥ICから東海北陸自動車道に乗って一気に戻るというコース。往復約220km。
長良川沿いのR156で北上して
信号が少なく流れの良いR156で郡上八幡を越え、そして白鳥ループ橋の脇も過ぎると、やがて県道314への分岐点が出てきます。手前にある阿弥陀ヶ滝の案内標識が目印。ここで県道314に左折し、しばらく山道を進むとすぐに阿弥陀ヶ滝へ続く小道の入口に到着。混んでいる時期だと小道入口まで駐車待ちのクルマが並んでいたりしますが、バイクならすり抜けて終点まで行けます。途中、私営の有料駐車場がありますが、600mほど先の終点には無料の駐車場アリ。トイレもあります。
すぐに滝へ行くか、先に流しそうめんを楽しむか
バイクを降りたら、さっそく滝まで散策。8分くらい山の中を進むことになりますが、平坦な石畳の路なので苦になりません。出発点の赤い橋を渡ると流しそうめんが食べられる阿弥陀ヶ滝荘がありますが、混雑状況をみて先に滝に行くか、それとも流しそうめんにするか決めればいいでしょう。ちなみに、阿弥陀ヶ滝荘は5月から9月末まで無休で、その後10月中旬まで不定休で営業中。営業開始の午前10時頃が空いていて狙い目です。冷たい湧水に流れるそうめんはコシがあって良い感じ。ユニークな石積みの流し台も涼しげです。食べ放題で700円ナリ。つゆのお代わりは300円。
滝のほぼ裏側から眺める体験、これはしてみたい
滝へ続く散策路を歩いていくとやがて正面に阿弥陀ヶ滝が見えてきます。緑の中を白い流れが一直線に落ちていて絵になる風景。高い位置から水が落ちているせいか、風に乗った水しぶきがミストのように辺りに漂っていて気持ち良いです。さらに滝に近づいていくと、滝の横の断崖に洞穴発見。実はここからの眺めが阿弥陀ヶ滝見物のハイライトで、滝越しに美しい風景が見下せるのです。滴る水をくぐって洞窟に入り振り返ってみると、まるで土砂降りの中で雨やどりしているような雰囲気。服もけっこう濡れてしまいますが、この体験、してみる価値大です。
暑い時期なら半日コースツーリングで
洞窟から外に出ても、滝のそばにいると水しぶきでカメラなどが濡れてしまうので注意が必要です。でも、せっかくなので出来るだけ阿弥陀ヶ滝の近くで記念写真をパシャ。水しぶきと滝の音に包まれているといつの間にか暑さを忘れてしまっています。たしかに滝壺周辺は気温もぐっと低くめで清涼感いっぱい。このままずっと滝を眺めていたい気にもなりますが、暑い時期なら気温が上がりきらない午前中に帰るのがオススメ。早朝に出発し、帰りは白鳥ICから高速道路を使えば昼頃には名古屋に戻れてしまいます。いまの時期の半日コースツーリングに阿弥陀ヶ滝はぴったり。