大正時代をテーマにした近場の観光スポットへ
日本大正村(にほんたいしょうむら)は、岐阜県恵那市の旧・明智町地区にある大正時代をコンセプトにしたテーマパーク。1984年に町おこしとして、地区に残る古い建物を活用して立村されました。この手の観光スポットはいまでは珍しくないですが、自由に散策して観光できる日本大正村は、気軽なツーリングの立ち寄りポイントとしてぴったり。なにより、周辺に信号のほとんどない気持ちの良いルートがいくつもあるのが魅力的なのです。山間部のワインディングロードを安心して走れる季節になってきたいま、訪れるライダーの数も増加中!
名古屋からなら、瀬戸市でR363に入り、そのまま33kmほど東へ走ると日本大正村に到着。無料駐車場にバイクを停め、村内を徒歩で散策。大正路地や日本大正村役場、旧三宅家、中馬街道の辻などを観光して、時間があれば有料施設の大正ロマン館や大正村資料館、大正時代館もチェック。帰りはR363を北上し、山岡駅前交差点で県道33に左折して西へ。途中、人気のカツ丼の店で昼食。小里川ダムを越えて県道66に突き当たったら、県道20で南下してまたR363に戻るというコースです。往復約120km。
駐車場も入村も無料
R363を気持ちよく走って日本大正村に到着。昔は500円した駐車場もいまは無料になっているのがありがたいです。バイクを停めたら、レトロモダンな大正村浪漫亭の横を通って散策スタート。入村も無料。大正時代というと、明治と昭和の間のわずか15年の期間であまりなじみがありませんが、難しいことは考えないで、まずはなんとなくレトロな雰囲気を探しながら歩き回ってみます。ちなみにテーマパークといっても普段の生活が行なわれている町なので、バイクで通行するのもOK。でも、狭いエリアなので徒歩で観光するのがおすすめです。
レトロな建物を探しながら散策
小川を渡って最初に出てくるのが大正路地。蔵の白と黒のコントラストが鮮やかです。日本大正村の有名なスポットなので、ここで記念写真をパシャ。そのままゆるやかな坂道を登っていくと左手に出てくるのが大正村役場。元役場を利用した施設で、資料館&休憩所になっています。見学無料、お茶も出してくれます。また、ここで矢絣(やがすり)の着物レンタルができるので、興味のある女性ライダーはハイカラさんに変身して散策するのも一興。矢絣の着物と袴、ブーツに小物のセットで1日2,000円ナリ。ちなみに男性用の着物レンタルもあります。
時間があれば有料施設も覗いてみたい
大正村役場を出て、さらに坂を登っていくと大正ロマン館が見えてきます。入場には共通入場料500円が必要ですが、これで大正村資料館、大正時代館の計3つの有料施設を見学できるのでお得な感じ。この大正ロマン館の裏手にあるのが自由に入れる旧三宅家。囲炉裏端に腰かけて地元の人から昔話を聞けたりするので面白いです。こうしてじっくり施設を見て回ると2時間くらいかかりますが、有料施設などを飛ばして、ざっと散策するだけなら1時間程度。中馬街道の辻まで歩いてレトロな雰囲気を楽しんだら駐車場まで戻ります。
早春のワインディングロードが気持ちイイ
正直、ライダーにとって魅力なのは周辺に広がる気持ちの良い道。早めに日本大正村観光を切り上げて先へ進みます。R363から県道33に入って小里川ダム方面へ。途中、道沿いにライダーに人気のカツ丼の店があるので、ここで昼食タイム。玉子をカツの上に乗せた珍しいタイプのカツ丼で、サクサクのカツに甘辛醤油ダレで煮た玉子がマッチして美味しいです。昼食が済んだら、さらに県道33を西に進み、ぐるっと回るカタチでR363へ。このほか、日本大正村周辺にはツーリング向きの道がいろいろあるので、地図をみて自分好みのコースを設定してみてください。