絵になる風景いっぱいの常滑へ
やきもの散歩道(さんぽみち)は、常滑焼で知られる愛知県常滑市にある1.6kmほどの散策路。レンガ造りの煙突や登窯、陶器の廃材利用の坂道など、独特の風景に出会える観光スポットとしてたくさんの観光客を惹き付けている場所でもあります。バイクを降りて1時間ほどで回れるし、カメラを向ければあちこちに絵になる風景がいっぱい。また、丘陵地の坂道を歩き回っていると身体がポカポカしてきて気持ち良いです。さあ、常滑までならあっと言う間、寒さにめげずにエンジンスタート!
名古屋からなら、西知多産業道路を南下して東海市、知多市を抜けて常滑市に入っても良いし、有料道路の知多半島道路を使って半田中央JCTから知多横断道路に入り、常滑ICで降るのも手。R247の原松町交差点を80mほど西に進み、陶磁器会館の駐車場にバイクを停めたら、そこから始まるやきもの散歩道へ。散策を終えたら再びバイクに乗って知多横断道路沿いの県道522に出て、アメリカンなハンバーガーで昼食。さらに県道522を西に走ってめんたいパークを見学して帰ります。往復約80kmのコース。
昔の常滑の風情がいまも残る場所
陶磁器会館の駐車場がやきもの散歩道用の駐車場になっているので、バイクはここへ。駐輪料は平日無料で、土・日・祝休日は300円です。陶磁器会館内でやきもの散歩道の案内パンフをもらったらさっそく散策開始。昭和30年代の最盛期には400本以上の煙突がそびえ、「常滑のスズメは黒い」といわれるほど絶え間なく煙が立ち上っていた焼き物の街、常滑・・・。やきもの散歩道にはそんな昔の常滑の断片が残っていて、迷路のような細い路地を曲がるたびに絵になる風景が見つかります。
有名な土管坂で記念写真をパシャ!
案内パンフを見ながら民家の間をすり抜けて進んで行くと、やきもの散歩道で一番有名なスポット、土管坂を発見。両側の壁に明治期の土管と昭和初期の焼酎瓶が埋め込まれた狭い坂道。思ったよりずっと短いのですが、やはりココは外せません。足元には土管の焼成時に使うケサワの廃材が敷き詰められ、ちょっとおしゃれな雰囲気。さらに進むと、日本に現存するモノとしては最大級の登窯が現れます。その窯の裏手に回るとユニークな10本の煙突がひっそりと立っていたりして、宝探しのようにお気に入りの被写体を見つけるのが楽しいです。
1.6kmの散策コースをぐるっと回って
道沿いにはお洒落なカフェやギャラリー、こだわりの雑貨を取り扱う店などもあって、そんな店を覗いて回るとけっこう時間がかかるのですが、ただ散策するだけなら1時間程度でOK。次に何が現れるかとワクワクしながら散策路を登ったり降りたりしていると冬期でも身体がポカポカしてきます。これが夏だと大汗をかいて大変なことになるので、実はやきもの散歩道は寒い時期の方がオススメ。散策路をぐるっと回るとスタート地点の陶磁器会館の駐車場に戻るので、今度はバイクに乗ってちょっと常滑巡り。
せっかくなので、常滑をバイクで散策
知多横断道路沿いの県道522に出て、道沿いにある常滑の本格アメリカンハンバーガーショップ、テキサスキングバーガーで昼食。アメリカンサイズのハンバ−ガーが名物で、ライダーにも人気のスポットです。そのまま県道522を西に走れば、明太子の老舗・かねふくが運営するめんたいパークに到着。無料で見学できるめんたいミュージアムや、できたて明太子の試食コーナーがある常滑の話題の観光スポットです。さらに走ると右手の海にセントレア(中部国際空港)が見えてきます。常滑沖に浮かぶ空港島のシーンもまた常滑ならではのモノ・・・。輝く海と離発着する航空機を眺めながら、ここでUターンして名古屋へと戻ります。