霊狐塚をお参りして、門前町でいなり寿司を
愛知県豊川市にある豊川稲荷は、正式名を妙厳寺(みょうごんじ)といって、実は神社ではなくてお寺。でも、お祀りされている鎮守・豐川だきにしんてんが稲穂を荷いで白い狐に跨っていることから、通称・豐川稲荷と呼ばれています。狐の石像が800体以上置かれている霊狐塚(れいこづか)もユニークだし、稲荷寿司発祥の地といわれる門前町には、B級グルメで有名になった変わり種の稲荷寿司がいろいろ。バイク仲間と一緒に参拝に行くのが楽しいスポットです。さあ、年の初めのツーリングは豊川稲荷でキマり。
名古屋からなら、まずはR1で東へ走って豊川市へ入り、R1の追分交差点で左折して県道5へ。そして県道5を6.3kmほどを進んで中央通三丁目交差点で左折すれば、250mほどで豊川稲荷の有料駐車場に到着。バイクを停めたら、道向かいにある豊川稲荷を参拝。そのあとは総門前から続く門前町で稲荷寿司ざんまい。帰りはまたR1で戻ってもいいし、R23を使ってもOK。往復約120km。なお、行きも帰りも東名高速道路を使って、豊川ICからアクセスすればあっと言う間の時短コースです。
神社とはちょっと違う参拝方法で
豊川稲荷はライダーの参拝者もけっこう多く、豊川稲荷の駐車場にはしっかりと二輪車のスペースが確保されています。駐輪料300円。初詣時期などは駐車待ちのクルマで大渋滞しますが、バイクなら全然OKです。駐車場から500mほど歩いて総門をくぐり、さっそく境内へ。豊川稲荷はお寺なのですが、神社のように鳥居があるところがユニーク。そして狛犬の代わりにお稲荷さんが座っています。拝礼も柏手を打つのではなくて、「なむとよかわだきにしんてん」を3回、そしてご挨拶、感謝、お願い事などをしたあと、「おんしらばったにりうんそわか」を7回唱えてお参り。
本殿の参拝が済んだら、さらに参道を進んで
通称・千本のぼりと呼ばれる無数のぼりが延々と続いている参道を進んでいくと、おさすり大黒天を発見。土蔵造りの大黒堂の左右に2体立っています。「おんまかきゃらやそわか」と唱えながらやさしく石像を擦ってお参り。俵を擦れば食物に困ることなく、小槌を擦れば金運アップ、そして袋を擦れば福を呼ぶ・・・とか。ちなみに、硬貨などで削って粉を財布に入れておく、という人もいるので、大黒さまの小槌や腹部分などが深く削れてしまっています。
霊狐塚もぜひお参りしたい
おさすり大黒天のすぐ横の参道を奥に進んで行くと、大小800体以上の狐の像が並んでいるスポットに行き着きます。ここが豊川稲荷の有名な霊狐塚。同じ方向を向いた狐、狐、狐の姿に圧倒されますが、これは祈願成就のお礼として奉納されたお狐さんたちです。ここには金運パワースポットとして有名な岩もあって、岩の隙間に隠された硬貨を木の枝などでほじり出す人の姿が・・・。硬貨を持ち帰って1年後にお金が儲かったら、持ち帰った硬貨の何倍かをまた岩の隙間に隠しにくるという習わし。
豊川稲荷参拝のあとは・・・
稲荷寿司発祥の地としても知られている豊川稲荷の門前町。せっかくなので変わり種の稲荷寿司を味わってみます。まずは、ヒレカツを油揚げで挟んだおきつねバーガー(320円)。カツとサクサクの油揚げの組み合わせがけっこう美味。七福神いなり(800円)は、抹茶や一味、竹炭、黒糖など7つの味の稲荷寿司セット。見た目のめでたい感じがイケてます。食べ歩きなら天ぷらいなり(150円)なども・・・。串に刺された稲荷寿司の天ぷらはいままでにない食感でオススメです。そのほかにも変わり種の稲荷寿司がいろいろ見つかるので、仲間と探し歩いてみてください。