寒い時期に走りたい道、浦村かきもシーズンイン
パールロードは、三重県鳥羽市から志摩市までを結ぶ23kmほどの元・有料道路の愛称。この県道は志摩半島の美しいリアス式海岸沿いをはしる快適なドライブウェイになっていて、路面状態も良く、ライダーが気持ち良く走れます。また、沿線の浦村(うらむら)町特産のかきがシーズンを迎える冬季、浦村かき目当てにたくさんのツーリングライダーが訪れ、寒い時期の人気ツーリングスポットともなっています。さあ、これからが「旬」なパールロードへ、しっかりと厚着をしてエンジンスタート。
名古屋からなら、東名阪自動車道、伊勢自動車を乗り継いで高速道路で伊勢ICまで一気に南下。そこからR42に入ってまずは夫婦岩をチェック。さらにR42からR167と進んで県道750へ。県道750は麻生の浦大橋手前から県道128になり、ここからがパールロードの始まり。7.5kmほどパールロードを進むと鳥羽展望台があるので休憩。展望台を出たら10.5kmほど南下し、的矢湾大橋まで進んでUターン。再び麻生の浦大橋方面へパールロードを戻るというコース。この間、パールロード周辺の気に入ったかき小屋などで昼食を。
アクセスは高速ランがおすすめ
鳥羽方面へ行くのに下道のR23で行っても良いのですが、信号の多い四日市市や津市を抜けるのに時間がかかり過ぎるので、できれば高速道路で伊勢ICまで一気に。高速代を節約したい人には、途中の久居ICで降りてそこからR23で南下する手もあります。伊勢市に入ったら、まずは有名な夫婦岩を参拝。駐車場無料です。この夫婦岩のある二見興玉神社の神の使いが「かえる」ということで、無事かえる交通安全の祈願も・・・。夫婦岩をあとにしたら南下して鳥羽市に入り、いよいよパールロードへ。
食事処を事前に決めておくのがベター
パールロードに入るといまの時期、道沿いのあちこちにかき小屋がオープンしていて、「かき食べ放題」と書かれた看板を目にします。この辺りの浦村町は生浦湾(おおのうらわん)で養殖される浦村かきが有名で、11月になるとシーズンを迎えるのです。浦村町全体では15軒ものかき小屋があり、それぞれ予約が必要だったり、待ち時間が長かったりといろいろなので事前にネットで調べて行くべし。12月ともなれば、焼きがきや生がきを1個から提供してくれるお値打ちなかき小屋も営業を始めたりします。
必ず寄りたい鳥羽展望台
パールロード随一の眺望を誇るのが、途中にある鳥羽展望台。平日でも無料駐車場にずらりとツーリングライダーのバイクが停まっています。ここから青い空と太平洋が溶けあう水平線が見渡せて、たしかに一見の価値あり。また、ほとんど知られていませんが、駐車場入口脇の階段を登ったところにある箱田山園地の展望台からは、志摩半島一帯を360度見渡せてオススメです。話のタネなら、鳥羽展望台内で買える伊勢えびバーガーもグッド。タルタルソースのかかった伊勢エビコロッケがパンに挟んであって、伊勢えびの風味がお手軽に味わえます。
鳥羽展望台を出たら、パールロードをさらに南下
この辺りは四季を通じて温暖な気候で、紅葉も遅め。真冬でも路面凍結の心配がほぼないので、寒い時期でも安心して走れます。ただし、信号のない道をずっと走っていると体が冷え切るので、風を通さない暖かいウエアでどうぞ。志摩スペイン村手前の的矢湾大橋まで走ったらUターン。パールロードはその先5.5kmほど続いていますが、景色はイマイチです。なお、パールロード周辺の食事処ではシーズン中、かきを使った定食や丼物のメニューがいろいろ登場するので、かき小屋が満員で入れない時などは、そんな食事処を狙ってみて下さい。