一度は走ってみたい砂浜のドライブウェイ
石川県宝達志水町(ほうだつしみずちょう)〜羽咋市(はくいし)の海岸線約8kmに渡って続く「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」は、知る人ぞ知るバイクやクルマで走れる日本唯一の砂浜のドライブウェイ。ココの砂は超きめ細かく、それが海水を含んで固く引き締まるので可能なのです。こんな道路は世界的にも珍しく、アメリカのデイトナビーチ、ニュージーランドのワイタレレビーチを含めて3ヶ所だけとか。これはライダーなら一度は走っておかなければ・・・。高速を使えば日帰りツーリングも可能なので、日の長い今の時期にぜひ!
名古屋からならまずは名神高速道路で西へ進み、滋賀県の米原JCTから北陸自動車道に移って、福井県の敦賀ICで一旦下道へ。ここからR8〜県道204〜R305と続く海岸道路で北へ走り、東尋坊を観光。東尋坊からR305を進んで加賀ICで再び北陸自動車道へ。そして石川県の金沢東ICで下りたら、R8〜R159経由で、のと里山海道に入り、今浜ICで下りれば目指す千里浜なぎさドライブウェイに到着。ドライブウェイを往復したら、帰りは北陸自動車道から東海北陸自動車道へ回って名古屋へ。約550kmのコースです。
北陸自動車道で一気に石川県まで行けば簡単ですが・・・
それでは風景が単調で日本海もよく見えません。そこで敦賀IC〜加賀IC間は海岸線沿いの下道を走り、美しい日本海の風景を堪能することに・・・。R8から県道204、そしてR305で北上すると、左側にずっと日本海が見えて最高! 特に県道204〜R305間の9.2kmのしおかぜラインは、2008年に無料化された元・有料道路で、越前加賀海岸国定公園内の美しい海岸線に沿って気持ち良く走れます。しおかぜラインを抜けたあともそのままR305で東尋坊(とうじんぼう)まで行くのですが、信号機もほとんどなく、交通量も少ないので思った以上に早く進めます。
せっかくなので有名な東尋坊に寄ってみる
福井県坂井市にある東尋坊は、高さ約25mの岩壁が続く国の名勝・天然記念物。六角形の柱状の割れ目(柱状節理)がある岩が特長で、これほどの規模を持つものは世界に3ヶ所だけとか。バイクは市営の駐車場(500円)か、食事処の無料駐車場へ。ただし、無料駐車場に入れたらそこで食事をするか、土産物を買って下さい。通路を通って岩壁まで行くと、迫力ある岩場が目の前にバ〜ン。手すりもなく、岩壁ぎりぎりまで行けるので、火曜サスペンス劇場の追いつめられた犯人気分で記念写真をパシャ。昼食もここで。
日本にココだけ、砂浜を走れるドライブウェイ
東尋坊を出たら、R305を使って加賀ICまで走り、ここから再び北陸自動車道へ。そして金沢東ICで下りて、R8〜R159経由で日本海沿いをはしる自動車専用道路・のと里山海道へ入ります。のと里山海道はかつては有料道路でしたが、2013年に全線無料化。この高速道路のようなのと里山海道を進み、今浜ICで下りて日本海側に進めば、突き当たりが目指す千里浜なぎさドライブウェイです。重量級のハーレーだって大丈夫。思い切って砂浜に走り込み、約8kmの砂浜のドライブウェイをラン。その気になれば、波打ち際ぎりぎりも走れます。
パリ・ダカールラリーのゴールシーンのような砂浜を往復
千里浜なぎさドライブウェイを終点の千里浜まで走ったら、海の家の出店でアイスコーヒーなどを飲んで休憩。そのあとはUターンしてまた今浜ICまで戻ります。帰りは、北陸自動車に入ってからいったん内陸方向に走り、小矢部砺波JCTから東海北陸自動車道を使って帰ってみます。距離も時間も料金も北陸自動車だけで戻るのとほぼ同じ。ただ、東海北陸自動車道はトンネルが多いので景色はつまらないですが・・・。さあ、この夏、遠出を考えている貴方、一度は走ってみたい砂浜のドライブウェイを目指してロングツーリングしてみませんか?